相談員試験の勉強方法 その3 勉強の進め方・過去問対策

「相談員試験の勉強方法」の最後その3では、過去に質問のあったことについて書いた記事を肉付けして、一部最新の状況に合わせて修正しましたので参考にしてください。

また、「合格者の喜びの声」を読んでいただくと、勉強部屋の会員がどのような気持ちで勉強してきたのかも、かいまみることができると思います。

  • 【質問】勉強方法について
  • 【質問】消費生活アドバイザーの通信講座

勉強方法について

質問(2014年4月30日)

毎日の勉強を進めるにあたり
効果的な進め方があれば教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。

回答

勉強部屋だけで合格できたという受験生もいますが、高校受験や大学受験と違って、個人個人の暗記力やスピードなどが違ってきますので明確なものはありません。

おそらく勉強部屋に来ている方は40-50代以上の女性の方で、仕事や家庭を持ちながらの勉強だと思いますので圧倒的に勉強に費やす時間がないと思いますし、記憶力も衰えてきています。
また、現職相談員であれば、なんとしても合格したいという思いとは裏腹に上手くいかないジレンマと周りからのプレッシャーもあると思います。

記憶力が衰えた分は、実践を応用してパターン化した思考回路で補ってください。暗記できないものは、リアルな現実的事例に近づけたパターンで記憶します。
時間はつくるものだといわれますが、なかなか難しいのが現実です。ただし、合格したいのであれば、少しは時間を作る努力もしてください。

理想を言えばきりがないですが、十分な時間のとれない環境では、まず、100点を目標にす必要はありません。100点を取る勉強をして時間がなくなったり気持ちが切れたりするぐらいであれば、80点を取れることを目標にすれば気持ちは楽になります。本番で70点だとしても合格です。論文対策は別途該当するページをお読みください。

時間がない人のための最低限必要だと思う勉強

  1. まもなく発売されるアドバイザー受験対策本の相談員試験の関係分野は必ず勉強し理解する
    → 「理解できない部分は調べて肉付けする」「総まとめの復習チェックとして活用する」
  2. 過去問対策
    少なくとも前年度の過去問を勉強する
    → 出題される問題はある程度絞られている基本事項ばかり
  3. 相談員試験用の解答テクニックを身につける
    → 解答スピードが要求される、語群から二択にうまく整理する、×ウが多い、言葉のニュアンスなど

まもなく発売されるアドバイザー受験対策本の相談員試験の関係分野は必ず勉強し理解する

対策本では法律以外の部分はなんとなく理解できると思いますが、暗記物で何とかなるかもしれませんが、法律に関しては理解が必要なのでしんどいです。
コンパクトにまとまりすぎて、その意味を理解できないので生きた知識にならないからです。
対策本に書いていることは何なのかを調べなおして理解する必要があります。

専門書籍を読むのはつらい

理解するためには、法律を勉強する専門資料が必要になります。
専門書籍を読むのはつらいです。分厚さに負けて最後までできないと思います。全相協のテキストも分厚くてどれだけモチベーションが保てるかです。専門書はすべての内容を網羅しておく必要がありますが試験対策としてはそこまで必要はありません。取捨選択する作業も気が遠くなります。専門書をじっくり時間をかけて読み込んで理解すれば間違いなく合格できますが、現実的にボリュームとモチベーションから考えると難しいです。もし100点をとる勉強をしたければ最後まで読んでください。
それでも、法律分野は範囲が広く、あまりにも多くを勉強しなければなりません。

専門講座の受講がおすすめ

そこで、専門講座が一番おすすめです。
「消費生活相談員養成講座等の行政が主催する講習会」「NACSや全総協が主催する対策講座」は、2時間で1つの法律のポイントを学べるので最適です。参加していなければ友人等に資料を見せてもらってはどうでしょうか、といっても現職でない限り、そんな友人はいないですね。また、講座も近くで開催されれば参加する、と突っ込まれそうですが、やはり地方では難しいでしょうし講習会自体も少ないです。

今は当事と状況が異なります。このような講座になれている方は受講するのもいいかもしれませんが、初めてという方はついていけないと思います。

【参考記事】「相談員試験の勉強方法 その2 基礎知識の習得」基礎知識習得の最強方法は対策講座の受講がベストだが条件あり

現実には

「専門書籍もつらい」「専門講座」もないとなれば、参考書に頼る方法になります。消費者庁が専門部会で作成するパワーポイント資料も役に立ちます。
勉強部屋では「アドバイザー受験対策本」をおすすめし、そのつど参考資料やリンク先を紹介しています。

過去問対策

参考書や講座だけでは合格できません。過去問をやってみて、こういう感じで出題されるのだという出題パターンの受験対策が必要です。
過去問対策については「勉強部屋」が役に立つと思います。
単純に過去問を勉強すると、解説を見なければ、なぜその答えになるのか理解できず、自力で調べると1年分をやるのが精一杯になります(私がそうでした)。1年分にどこまで力を注げるか。1年分でも勉強になりますが、もう1年分さかのぼったほうがいい場合もあります。幸いなことに、勉強部屋では22年度からの過去問解説がありますので、数年分はさかのぼって勉強する時間ができると思います。
あれこれ検索して探す時間の節約のために勉強部屋は効果的です。検索するだけで疲れてしまいますから。

出題分野によって、定番、深い知識が必要、最新知識が必要などに分類して、効率よく勉強することが必要です。また、法律改正が出題されることが多いので要チェックです。

勉強部屋での日常的な勉強は、1問づつの分野にしたがって、その分野別の勉強を1週間ごとの期間を区切って、コツコツ進めていくことになります。

私は「楽して勉強する」ことをおすすめしていませんが、学生じゃないので、できるだけ「効率的」に「やる気を保てる」程度の進め方をしたいと思います。
テキストを読んだだけで合格できる人はいます。過去問だけやれば合格できるという人もいます。
でも現実にしんどい人はたくさんいるので、そういう受験生の受け皿になりたいと思います。

勉強部屋での勉強の進め方(過去問解説作成の作業手順)

  • 基本的に1週間で1問解説していきます。回答数が5個の場合は早く進む場合もありますし、15個の場合は次の週にまたぐ場合もあります。
  • まず管理人は解説を作る前に、その問題を準備なしで解答します。特に時間は決めていませんが、そこそこ納得できるように考えます。
  • そして、答え合わせをして、間違ったところを、もう一度考えます。わからない場合は参考書等を見ます。
  • とりあえず、形だけは全問正解になるようにしますが、自信のない問題もあります。
    この作業をしますと、頭が法律脳に変わっていきます。
  • そして、問題の解説を作成し始めます。
  • 簡単な問題ですと1日で終わることもありますが、法律等の難問の場合は3日ほどじっくり考えることもあります。
  • また、受験生が学びやすいようなパターンを考え、出典のリンクも紹介します。
  • さらに、その分野での関連する事項や過去問で出題の多い問題などにも触れます。
  • そうして、1問が1週間で終了するのですが、かなりの手間がかかります。
  • 特に、5月の終わりごろからの民法、消費者契約法、特定商取引法、割賦販売法のあたりは、作成する側も、受験生の皆様も一番苦しい気合が必要な期間になります。
  • 7月ごろになれば、問題に慣れてくると思います。
  • とにかく、続けることが重要です。
  • 早く進んでもいいですし、勉強部屋のペースで進んでもいいですし、意地悪問題に抵抗しながらも、「また意地悪問題だ」とあしらえるぐらいに慣れてください。

ポイント

  1. 最初は何も見ずに問題を解いてみてください。じっくり時間をかけてもかまいません。
  2. 答え合わせをして、間違っていた問題を、もう一度考えてみてください。
  3. そして、参考書で確認してください。
  4. そこから勉強部屋の解説を読み進めてください。
    ※時間がなければ。2と3を省略してもかまいません
  5. 解説をじっくり勉強するかどうかは各自の時間と学習能力の違いになります。40代以上は記憶力もなくなってきますので、場面が浮かぶようなパターンで作成することを心がけているので、ぜひ覚えてください。
    ※余裕がある場合は過去問にもチャレンジしてください。

択一問題を8月末ごろに終了すると、論文試験の勉強になります。
最近は前倒しで論文対策を解しています。
添文添削は、希望者を募集し、原文と添削分を掲載します。
今年度も論文添削を実施します。

勉強部屋の特徴のひとつとして、管理人が1人でやっているということをあげています。
ほかの講座は専門の先生が交代で勉強しますが、ボリュームが多く、それぞれのレベルが高くて疲れてくることもあります。
私は平成22年度試験の受験者です。現場も知っています。
また、平成28年度の新試験にも合格しています。
みなさんと同じ目線で勉強する一人の人間ですので、法律の深いところは、わからないこともあります。
そういう場面はおそらく皆さんと共通でしょう。同じ価値観を共有できることは受験生のモチベーションにもなります。

スタートが遅れると追いつくのが大変です。
できるだけ一緒に勉強を始めてほしいと思います。

消費生活アドバイザーの通信講座

質問(2014年5月29日)

『消費生活専門相談員を受験するのにあたり、
消費生活アドバイザーの通信講座を受けるのは、的外れな勉強方法でしょうか?』

回答

  • 相談員試験を勉強している人が、アドバイザー試験を受けようと思えば、相談員試験の法律関係の勉強は十分カバーできます。きちんと勉強していれば8-9割は取れます。したがって、相談員試験の範囲外の分野を勉強することになりますが、過去ログで分かるように、かなり広い範囲ですので、勉強するのも大変です。
  • 逆にアドバイザーを勉強している人が相談員試験を受けようと思えば、その特殊性を勉強しなければなりません。まず、法律問題は難しいです。深いところを問うてくるのと、意地悪問題的なものもありますし、相談現場を想定した問題もあります。また、クリーニングなどのほかの分野でも相談現場を想定した問題が出題されます。アドバイザー試験は基本的に知識を問う問題ですが、相談員試験は実務を想定した問題が多くあります。
  • 相談員試験の特殊性を勉強しようとすれば、過去問です。ただし、過去問を勉強するのも難しいです。そこで、この勉強部屋が誕生したのです。当初は自分が受験した年度の自分用の勉強のためでした。
  • アドバイザー試験はたとえば通信講座を受講すると、ものすごい量のテキストです。ダブル受験するには、どちらを目的に置くかが重要です。消費者センターの相談員になりたいのなら、断然、相談員試験です。アドバイザーの広い範囲を勉強するのなら、その時間を過去問の勉強にでも使ってください。
  • 相談員試験のポイントは「過去問対策」です。いくら知識があっても、この試験形式というハードルは事前準備をしていなければ突破は難しいかもしれません。過去問対策としては、23年度から始まった「勉強部屋」を自信を持っておすすめします。
  • アドバイザー試験は普通の一般的な資格試験なので、明らかに点数をとらせてくれる問題がありますが、相談員試験にはそれがありません。ただ、近年はそのようなラッキー問題もあります。
  • 相談員試験の受験者は40-50代が多く、アドバイザーよりも受験層は高いと思います。それゆえ、記憶力も衰えており、たくさんの勉強は難しいと思います。もちろん、若くて記憶力もあり、両方の試験勉強をして両方合格すればすばらしいですが、それぞれの目的を第一に考えてください。
  • 相談員試験は消費者センター以外では活用できない資格です。民間で活用するのならアドバイザーです。
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