2.次の文章の[ ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。
なお、同一記号には同一語句が入る。

① 1960 年代、わが国は高度経済成長期にあり、急速な産業の発展や経済の成長とともに大衆消費社会が到来し、さまざまな消費者問題が頻発した。そうした状況に対応するために消費者行政組織等の整備が進められた。1965(昭和40)年、[ ア ]に国の消費者政策担当部局である国民生活局が設置された。また、都道府県では、同年、[ イ ]にわが国で初めての消費生活センターが設立され、その後、各地方公共団体で消費者政策専管部局や消費生活センターの設置が進められた。また、1970(昭和45)年には消費者問題の情報提供や苦情相談対応等を担う特殊法人として[ ウ ]が設立された。

② 2000 年代に入り、複数の省庁にまたがる事案や、いわゆる「すき間事案」が数多く発生したことから、こうした事案に対して、省庁の縦割りを越え、自ら迅速に対応する新たな組織の設立に向けた検討が開始され、2009(平成21)年に[ エ ]が設置された。[ エ ]は、[ オ ]の外局に位置づけられており、消費者行政の「[ カ ]」、「エンジン役」、「舵取り役」などと称されている。
政府は、消費者政策の計画的な推進を図るため、2005(平成17)年度から5ヵ年ごとに[ キ ]を策定し、[ ク ]、盛り込まれた施策の実施状況について[ ケ ]・評価・監視を行うこととされている。現在、2015(平成27)年度から2019(平成31)年度の5ヵ年を対象とした[ キ ]が公表されている。具体的な施策としては、地方消費者行政の体制整備として、消費者ホットライン(3桁の電話番号:[ コ ])の周知による相談窓口の認知度向上と活用の促進を図ることなどが盛り込まれている。

【語群】
1. 東京都 2. 国民生活センター 3. 消費者委員会 4. 内閣府 5. 188 番 6. 毎年度 7. 経済企画庁 8. 消費者基本計画 9. 消費者庁 10. 消費者行政推進計画 11. 総務省 12. 兵庫県 13. 司令塔 14. 通商産業省 15. 検証 16. 911 番 17. 監視役 18. 調査 19. 国民生活研究所 20. 2年に1度 21. 総理府 22. 大阪府 23. 経済産業省 24. 5年に1度 25. 189 番

解説

消費者行政の歴史問題は出題されたりされなかったり、今回のように、がっつり穴埋めになるものや、正誤問題、正誤×選択になったりさまざまです。

個別の法律名や成立した年などの問題は暗記問題に近く難しいときもありますが、常識で回答できるものも多く、消費者行政に関するテキストを一通り読んでおくといいでしょう。

覚え方としては、自分の歴史と重ね合わせるようにして覚えると記憶に残ります。

例えば、管理人が生まれたころに消費者行政が産声を上げ始め、国民生活センターも設立された。生まれれる前に、消費者問題が社会問題となった。また、管理人が就職した直後にPL法が制定されて勉強した記憶がある。など。

過去問を何年か読むとわかりますが、同じような問題が出題されます。重要な出来事はだいたい決まってますから。特に、今回の問題のように消費者庁が創設されたという大きな歴史的転換点は頻出です。制定されたころは細かい問題もありましたが、今は歴史も1ページに入ってしまいましたので大まかな事項を覚えていたらいいです。

穴埋め問題はラッキー問題ですので高得点を目指したいところです。基本的には2択か3択ぐらいに絞られます。2択の意味が全くないような簡単な問題もありますし、数字を答えるときは結構悩んだりします。2つの穴埋めに対してそれぞれの2択になっている場合は、片方が間違うと両方間違うという悲劇が起こりますのでご注意ください。

難易度(A易、B普通、C難)目標:8問以上/10問中(★頻出☆重要実務)

  • 問題2①
    ア 担当部局 BC
    イ 都道府県名 B
    ウ 機関 A
  • 問題2②
    エ 機関 A
    オ 担当部局 BC
    カ 役割 A
    キ 施策 A
    ク ? BC(一瞬何が入るかわからないが語群を見るとわかる)
    ケ 機能 B
    コ 番号 AB

ポイント

消費者行政の始まりと、消費者庁創設の問題であり、個別の法律がでてきていないので、易しい問題となっています。ただし、担当部局はなかなか暗記できず、推測でも難しいことがあるので悩みます。

担当部局以外は比較的易しい問題ですので、8個以上は正解して点数を稼ぐ問題です。