質問

消費生活アドバイザー試験を受ける予定なのですが、こちらの会員になって勉強することは効果がありますか?相談員の対策とあったので、違うのかなと思い、、。相談員を目指すのではなく、消費生活アドバイザーの資格を取得して自分なりに仕事を考えたいと思っています。よろしくお願いいたします。

回答

結論

  • 消費生活アドバイザーの試験範囲の約3割(消費者問題・消費者のための行政・法律知識)が消費生活専門相談員の試験対策で共通していますので、9割程度を得点することも可能です。
  • 残りの7割は難易度が高く、消費生活専門相談員の試験勉強ではあまり役に立ちません。
  • 論文試験は出題形式が違い、消費生活アドバイザーのほうが書きやすいです。

お金と時間があるのなら、勉強部屋で、3割の分野で9割得点できるように対策することも可能ですが、そうでないなら勉強部屋の選択肢はおすすめできません。論文の勉強の参加にするために論文限定会員として入会される受験生がたまにいます。消費生活専門相談員の合格を目指している受験生がダブル受験する場合は、勉強部屋+範囲外(消費生活アドバイザー受験合格対策の市販書籍で勉強する)の勉強で取り組むことは可能です。

【参考】消費生活アドバイザーの試験分野と配点

消費生活アドバイザーの試験は大きく3分野分かれています。

  • 第1時限・・・第1問~第20問・・・80分(配点は約35%)
    消費者のための経済知識(地球環境問題・エネルギー需給を除く)
  • 第2時限・・・第21問~第35問・・・60分(配点は約30%)
    消費者問題
    消費者のための行政・法律知識
  • 第3時限・・・第36問~第55問・・・80分(配点は約35%)
    生活基礎知識
    地球環境問題・エネルギー需給

消費生活アドバイザーと消費生活専門相談員の試験対策の違い

  • 消費生活アドバイザーは勉強する範囲が広く、均等な出題ボリュームで、暗記問題も多く、難易度が高いです。特に経済問題は大学で勉強するレベルの問題です。
  • 消費生活専門相談員は建前上は消費生活アドバイザーと試験範囲は同じですが、消費生活アドバイザー試験の第2時限の「消費者問題・消費者のための行政・法律知識」のボリュームが厚く、難易度も高くなっています。そのほかの分野は出題量が少なく、見たこともないような難易度の高い問題は出題されません。
  • 消費生活専門相談員の合格を目指している受験生がダブル受験する場合は、第2時限で9割程度得点(消費生活専門相談員の試験対策をしていれば何度は低い)して、第1時限と第2時限を5割程度得点してカバーをして、ぎりぎり合格を目指します。3分の2=66.6%が合格の目安。(29年度は63.8%以上、28年度は 63.6 %以上が合格)
  • 消費生活専門相談員試験の「正誤×選択」という難易度の高い出題形式はなく、穴埋めと正解もしくは誤りをを2つ選択する(5肢2択で1点づつ2点なので得点しやすい)問題となっているので結構得点できます。

消費生活アドバイザーの勉強方法

  1. 【講座】産業能率大学の講座
    http://www.hj.sanno.ac.jp/ps/course/list/3966
    一番多いのではないでしょうか。いくつかのコースがあります。約3万円。
  2. 【専用テキスト】日本産業協会のテキスト
    http://www.nissankyo.or.jp/adviser/examination/shiken-taisaku.html
    試験対策テキスト(全5冊)
    「消費者問題 行政知識」
    「法律知識」
    「経済一般と経済統計の知識 企業経営の一般知識 金融の知識」
    「地球環境問題・エネルギー需給 生活知識Ⅰ」
    「生活知識Ⅱ」
    ●1冊あたり : 各3,500円(税込)
    ●5冊セット : 15,000円(税込)
  3. 【市販参考書籍】消費生活アドバイザー受験合格対策(丸善出版)
    勉強部屋での推薦本。毎年5月に発売。約7,000円。

※時間もお金もないというのであれば、3の市販参考書を必死で勉強すればいいと思います。

精神的にきつい

  • 結局は、自分自身で勉強することになります。上記で紹介している分厚いテキストを見ると、モチベーションが下がりますし、すべて勉強できることは難しいかもしれません。しっかり計画的に勉強する必要があります。
  • 消費生活専門相談員試験でも相談員協会のテキストがありますが、ボリュームが多くて勉強できないと思いますので、あまり推薦していません(勉強できる意思のある受験生はOKです)。

【参考記事】勉強部屋まとめサイトに記事を書いています

  • アドバイザー試験と相談員試験の試験範囲の違い(新制度で表現が変更) ⇒ こちら

消費生活アドバイザーの試験情報