2020年度試験【必読・直前対策】「マークシートのミス防止」と「受験時の心構え」(期間限定一般公開)

毎年、試験直前にお知らせしています注意事項です。必ず読んでください。

マークシートのミスを防ぐ

2020年度試験直前対策 マークシートのミスを防ぐ(2020/10/09)(動画解説あり)」でも書いていますが再掲します。

過去に勉強部屋の会員が、自己採点では合格点だったのに、実際は不合格だったという報告があり、点数開示期間に事務局に確認したところ、「マークシートのミス」があり、「採点不可」だったとのことでした。同じような「マークシートミス」について複数の受験生からの報告もありました。

受験番号がミスしていれば、そもそも採点できないし、解答欄にずれがあったりしている場合もあるし、薄い場合やはみ出している場合もあると思います。2019年度試験からは、受験番号と使命が解答用紙に印刷されているようですが、必ず確認してください。

シャーペンでのマークシートは結構ミスする可能性があります。

薄めの芯だったり、細かったりしますので、鉛筆を用意することも可能ですが、折れたり芯が減るので心配があるかもしれません。

コクヨの鉛筆シャープがおすすめ

実は、コクヨから「鉛筆シャープ 」というのが発売されていて、シャーペンでありながら、0.9mmと1.3mmの太い芯が使われており、鉛筆のような使用感があります。仕事で使用してとても便利でした。太さ的には0.9のほうが使いやすいです(マークシートなら1.3でもありです。1.3は少し太すぎるかなという印象です)。個人的には、0.9で十分だと思います。購入時には2Bの芯が入っているのでかなり濃いです。
200円程度で購入することができますし、最近はセット物などのバリエーションも豊富です。0.7mmも発売されているようです。↓で製品を紹介しますが、送料がかかることが多いので、お近くの文房具店やスーパー等で購入してください。類似製品もたくさんあります。

択一問題の時間配分

まず、実力を100%出し切ることはできません。大前提として心に留め置いてください。

この理由としては、過去にも書いたことがありますが、時間が十分あるとはいえません。
じっくり考えたいたら思い出したりして実力どおりに答を導き出すことができるかもしれませんが、じっくり考える時間はありません。

じっくり考えていたら最後までとけません。それだけは避けましょう。最後の方にラッキーな穴埋め問題があった場合に取りこぼすことは避けたいです。致命傷になります。

以前は時間が全く足りません」と表現していましたが、28年度試験から180問になったので、全くというほど足りなくなったわけではなく、早く解答できる受験生は、少し見直す時間ができたり余裕を持てたりするかもしれません。ただ、一般の受験生は180問でも厳しいかもしれません。

30年度試験からは5肢2択が1点から2点になりましたので、実質的に問題数は減っています(マイナス5問)。
28年度以降の新試験では2時間30分の時間で180個の解答数です。
23年度から27年度までは2時間30分の時間で200個の解答数です。
21年度と22年度は2時間30分の時間で250個の解答数です。

250個→200個→180個と時間は同じでも段階的に減少していますが、見直しが十分にできるほどの余裕はありません。
150分で180個ですので、1個1分では足りません。50秒ほどです。
大問で10個として8分ほどです。
少しでも迷ったりしたら、あっという間に時間は経過します。
ほとんど即答ですね。

本番では即答に近い状況が求められます

したがって、問題をじっくり最後まで読むことを省略できる問題は積極的に省略する必要があります。
過去問解説では正解が出ても問題の最後まで解説しましたが、明らかな解答が出た瞬間、その問題は終了してもOKです。そのコツについては動画解説の中で説明していたと思います。
迷った問題でも、とりあえず解答を決めて、横に?でも書いておきましょう。
先にマークシートを埋めてしまいます。もし時間が残ったら?を見直しましょう。
また、即答といっても、よく似た語句があったりしますので「うっかり」にならないように集中しましょう。
しっかり勉強していれば、自然と思い浮かぶ答、直感が正解のことが多いです。
穴埋め問題をすばやく解答して、正誤問題用に時間を稼ぐ時間配分をしてください。

もう一つ大事なことは、マークシートへの答の転記はこまめにすることです。
最後にまとめて転記しようとすると、思った以上の時間がかかり、転記できないという悪夢になる可能性もあります。
大問1問ごと、もしくは少なくともマークシート用紙1枚ごとに書くようにしましょう。
マークシート用紙は、だいたい50問の4枚と思っていただいたらいいかもしれません(サンプルも用紙しています)。
一度、自分でマークシート用紙を作ってみて、解答を転記してみることも事前対策かもしれません。
1枚あたり何分かかるか。1枚3分としても12分です。
転記するときに、気になる箇所を見直しながらマークすると5分以上かかることもあります。
するとマークシートだけで20分以上かかりますので、最後にまとめてマークシートを記入するのは精神的によくないです。 実際に私が経験しました。250問の22年度試験で、最後にまとめて、終了30分前にマークシートをしたのですが、25分ぐらいかかって、あせって、マークも雑になり、体が震えて、マークしきれないのではないかとパニックに近い状態でマークした覚えがあります。こんなことは初めての経験でした。

とにかく、実力を出し切ろうと思えば、最後まで問題に取り組めるようにすることです。
最後の大問を3つも残してしまったという受験者もいます。
時間がなくて問題を読まずに、適当にマークシートを塗りつぶしたという受験者もいます。
問題を解くのが早く、時間も余裕の受験者でもこの試験は時間がぎりぎりだったといいいます。

問題を解く順番は、個人の好みです。

問題をとく順番(私は素直に順番にやりました)

穴埋めの方が難易度が低いです。

だからといって、最初に穴埋めからやれば、思った以上に時間がかかったときに、正誤問題の時間が足りなくなってあせってしまいます。

これは本当に好みだと思います。また、意地悪問題がでたときに、時間をかけてはいけません。捨て問題と思ってもかまいません。
順番にやるほうが時間の管理ができるかもしれません。

また、得意分野を先にしようとして、思った以上に時間がかかり、不得意分野の時間がなくなることもありますのでご注意を。

特に中盤の民法・消費者契約法・特定商取引法・割賦販売法というメインの法律問題にどれだけ時間がかかるかというのがポイントだと思います。これまではすべて正誤問題でしたが、問題数が減って単純正誤問題や穴埋め問題に変わったものもあるので、思ったよりも早くできるかもしれません。また、じっくり考えたいところですが、時間との兼ね合いも必要です。このメイン法律問題で後半の取り組み方を決めるほうもうもあります。

私が受験した28年度試験では1問ごとにかかった時間をメモしていきました。大まかに30分後とに何問目まで解答できたか確認しながら時間調整しました。余裕があった場合は、難しめの問題に少しじっくり時間をかけたりしました。

見直しも、ろくなことがないので、?マークをつけつつも1回目のマークで終わりにしたいぐらいで考えます。直感が正解のことが多く、書き直して間違ったということも。

○×問題は、大問で、すべて○にしたらダメというローカルルールもあります(今は不明です。マークシートに書いている可能性もあります)。

穴埋めと正誤の比率で解答時間が変わってきます

26年度試験は穴埋めばかりのやさしい問題で時間が余った受験生も多くいたと思いますが、予想通り、翌年度の試験は通常の比率になり、時間が目一杯必要になりました。

新試験28年度試験以降も比率的には同じような感じでしたが、どんなパターンになっても、勉強部屋の会員の皆様は心積もりができていると思います。傾向が変わっていても落ち着いてください。

新試験28年度試験以降では分野ごとのまとまりがなくなって、法律問題の難易度も下がった

試験範囲が広くなったことや180問にしたのが原因かどうかわかりませんが、これまでは同じ分野ごとに大問題が作成されていましたが、一部ほかの分野との混合問題の構成になっていました。まあ、特にあわてる必要はありません。

また、メインの法律問題がこれまではすべて正誤問題で難易度が高かったのが、一部で単純正誤問題や穴埋め問題に代わっていたので、難易度が下がりました。難易度が下がっても、合格ラインが上がるだけですので変わりはありません。 昼休みの時間は短めなので、コンビニでおにぎり等を買って持って行ってください。

ただ、新試験1年目の28年度と2年目の29年度は、明らかに難易度が低くなっていましたが、3年目の30年度からは、通常の難易度に戻った感じです。

30年度試験から5枝2択の採点方法が変わりました

これまでは2個とも正解してはじめて正解となり1点となりましたが、30年度試験では各1点づつで2点満点となりました。したがって、確実に点数がアップします。

試験当日は必ず午後も受験すること

午前中の筆記試験が上手くいかなかったからといって、昼からは受験せずに帰ってはいけません。
過去に受験生がブログなどに受験の手ごたえを書いています。
意外にも、大問を3つ残しながらも合格した人もいます。
なぜ合格したのか不思議だという人もいます。
だから、少々失敗してもあきらめず、午後の論文試験を受験してください。

なお、筆記試験が合格ラインに達した受験生のみ論文試験の採点をしてくれます。

論文試験は27年度試験までは8点満点中5点以上で合格でした。
新制度の28年度試験以降は100点満点中60点以上で合格です。
なお、28年度以降は5点刻みでした。

論文試験への心構え

午後の論文は、28年度の新試験から100点満点で60点以上が合格です。新試験は5点刻みでした。(これまでは8点満点で5点以上で合格)
採点基準が変わりましたが、基本的にはこれまでと同じだと思いますので、ぎりぎり合格でOKという気持ちを持ってください。

なお、論文に求められている要件が28年度試験問題で詳しく書かれ、29年度試験より要項に注意事項として追加されました。毎年度何らかの注意事項が追加されていますので、別途記事を参考にしてください。

論文試験は2時間ですが、1時間経過すれば完成して途中退室する人もでてきます。時間は十分にあるのであせらないでください。
論文試験は、いきなり答案を書いてもいいですが、最初の10-15分程度、余白に、書きたいポイントを箇条書きにして文章構成を練ってから書くことをおすすめします。とないえ、普段の自分のスタイルで望んでください。

問題番号の記入漏れ・記入ミスに注意

午前中の択一試験は受験番号のマークの時間がありましたが、午後も受験番号を記入する時間がもうけられます。

ただし、2つのテーマのどちらかを選択したかを記入するのは、試験時間が始まってからです。

書き忘れたり、途中でテーマを変えて修正していなかったりする場合がありますので注意してください。

28年度に受験したときに、やさしい試験監が、選択テーマの番号を記入していない受験生を見つけて注意してくれてました。1人じゃなく複数です。記入漏れやミスがあった場合にどうなるのかはわかりませんが十分に気をつけてください。

原稿用紙の記号の使い方

学研HP「小論文:原稿用紙の使い方」

原稿用紙の使い方 1マスに1文字ずつ、丁寧に楷書(崩さない字体)で、書きましょう。 また、論述の場合と、要約の場合では、原稿用紙の使い方に違いがあるので、注意しましょう。 違いについては( )で示しますので、参照してください。 ①題名 ②書き出し ③記号の使い方 ④数字の使い方 ⑤アルファベットの使い方 ⑥カタカナの使い方 ⑦段落分け ⑧字数制限について

https://gpzemi.gakken.jp/essays/useful1.html

論文が苦手な方へのアドバイス(緊急動画解説等も参考にしてください)

論文添削に何度も書いていますが、論文が苦手な場合は、論文構成をメモしてから論文を書き始めることになります。

  • 論点として何を書くことが求められているか
  • 指定語句は順番どおりに書けば書きやすいという目安になりますが、必ずしもこだわる必要はありませんし、指定語句が繰り返し出てくることもあります。繰り返し出てきた場合でも下線を引くのは1回目だけになりましたので、忘れないようにしてください。
  • 下書きを書いてから転記したという受験生もいましたが、さすがにリスクが高いですが、そのほうが書きやすい場合はそうしてください。
  • 論文構成に結構な文字数で箇条書きを書く場合は、単純に転記できず、考え直しながら論文を仕上げていく必要があるので、下書き転記よりも多くの時間がかかり、時間が足らなくなる可能性もあります。

論文問題は途中退出の場合は持ち帰れません。したがって、時間が余ったら、余白に転記して、点数とともに報告いただけたらうれしいです。私も、昨年の受験時に時間が余ったので行ごとにぐちゃぐちゃ書いて転記し、帰って清書しました。

論文構成の組み立て方のメモ(論文添削より再掲)

テーマ 若者の消費者被害
平成28年度試験 テーマ2改題(高齢者を若者に)法律問題
若者の消費者被害が依然として多い現状を踏まえ、若者が消費者トラブルに陥る背景を基にその被害の事例から消費生活センターでの解決方法を論じなさい。
指定語句:成人年齢の引き下げ、消費者教育推進法、アポイントメントセールス、クーリングオフ、SNS

論文構成の考え方(手書きで余白にメモしていくことになります)

このテーマとして論文構成を簡単に考えると

  • 序論・・・若者の消費者被害の現状や背景
  • 本論・・・相談事例と解決方法
  • 結論・・・若者への消費者教育

まず、この3行が書けると思います。

次に、指定語句(成人年齢の引き下げ、消費者教育推進法、アポイントメントセールス、クーリングオフ、SNS)をどこに使うかを当てはめます。当てはめ方はさまざまなパターンがあると思います。一番書きやすいところに入れることを考えます。

  • 序論・・・若者の消費者被害の現状や背景【サブ】成人年齢の引き下げ、 SNS
  • 本論・・・相談事例と解決方法【メイン】アポイントメントセールス、クーリングオフ【サブ】SNS
  • 結論・・・若者への消費者教育【メイン】成人年齢の引き下げ、消費者教育推進法【サブ】SNS

序論は普通に書けばいいですが、みなさん上手に書けていませんので、ほかの方の論文添削を参考にしてください。

本論の事例と解決方法のキーワードを書き出します

  • 事例・・・SNS、カフェ呼び出し、友人の先輩も、FX商材、USB(DVD)、借金、(マルチ)
  • 解決法・・・アポイントメントセールス(特商法の訪問販売)、クーリングオフ、クーリングオフ経過後は取り消し(不実告知、断定的判断の提供など)、マルチ商法、連鎖販売

結論のまとめ方(消費者教育を結論にしたが本論後半にして、結論をまとめ的にしてもよい)

  • 消費者教育推進法による各年代ごとの消費者教育、若者は学校での教育、成人年齢の引き下げで特に学校教育が重要
  • 消費生活センター・相談員としての考え方・・・啓発活動を推進したい

このような論文構成・話の流れをあらかじめ下書きとしてメモしておく(頭の中にメモ出来る場合はそれでもよい)

このメモが下書きできているかどうかを確認してください。下書きメモせずに、それぞれのことを論点が不明確なまま書き出すと、うまく書けず何度も修正してしまうことになります。

※28年度試験では私はこの作業に20分ほど費やしましたし、もっと時間がかかったという合格者もいました
※私は清書のための下書きはしていませんが、時間が余ったので、完成した論文を20分ほどかけて転記しました。 以上が1次試験への最後のアドバイスです。

合格ラインは65%が基本(180点満点中117点以上)

これまでは筆記試験の合格ラインは公表されていません。
以前は7割が合格ラインと言われていましたが、国センの消費者庁への提出資料によると、6割程度を合格ラインに設定しています。勉強部屋の会員からのデータ集計では、実際は少し高く、65%前後で、特に易しかった26年度は70%と高かったです。
新試験1年目の28年度の要項では60%(変動あり)と要項上かかれていましたが、実際は非公表で勉強部屋の推定データで7割でした。
新試験1年目の29年度の要項では65%(変動あり)となっていますが、難易度を上げて65%にするか、28年度と同じ難易度で70%にするかはわかりませんでしたが、結局65%という数字が確定情報として公表されました。
30年度試験以降も65%だったので、今後も65%が基準になると思います。

一次試験の点数照会の方法が2019年度試験より変更されています

(3)第1 次試験の得点結果(選択式及び正誤式筆記試験の総得点、論文試験の得点のみ)については、所定のインターネットサイトにアクセスしていただく形でご確認いただきます。アクセス、ログイン方法等詳細は、第1 次試験の合否結果通知(11 月下旬発送予定)に記載します。操作方法がわからない場合等は、下記ヘルプデスクまでお問い合わせください。
得点結果確認期間(予定):2020 年12 月25 日(金)~2021 年2月12 日(金)

■国民生活センター消費生活相談員資格試験ヘルプデスク■
○得点結果の確認方法について2020 年12 月25 日(金)~2021 年2月12 日(金)
TEL 0476-33-7158 業務時間9:00~17:00(土・日・祝日、年末年始を除く)
(業務委託先:日本通信紙株式会社)
※電話による得点結果の回答は、一切行いません。
※得点結果の内容に関する問い合わせについては、一切応じません。

2020年度受験要項より

2020 年12 月25 日(金)~2021 年2月12 日(金)電話ではなくネットで照会

そして一番大事なことですが、受験要項にも書いているとおり、1次試験の点数を教えてくれます。
合格者は意外に問い合わせる方が少ないようですが、必ず問い合わせましょう。
手ごたえと点数にどのぐらいのずれがあるのか確認してください。

2019年度から、電話照会ではなく、ネットで照会する方式に変わりました。1次試験の合否結果通知書に照会方法が記載されています。

1次試験後に例年「受験報告掲示板」を作りますので、受験の手ごたえ、1次試験の合否結果報告、などをコメントしてください。 不安な気持ちを共有しましょう。

合格発表等のスケジュール(2020年度試験)

2019年度は11月下旬となっており、実際は、いるので、11/29の発送で、東京周辺から届きますので、遠方の場合にはタイムラグがあります。

2次免除の受験生は2次試験は免除になりますので最終合格者となります。
その他の受験生は2次試験の面接があります。
2次試験(面接試験)対策で準備し、しっかり集中してください。

なお、新制度では2次試験不合格者に対しての翌年度1次試験免除の制度は新試験からはなくなりました。