30年度 問題19 貸金3法(選択穴埋)その1(一般公開中)
19. 次の文章の[ ]に入る最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。
貸金業者から借りることのできる額の総額に制限を設ける規制のことを総量規制といい、[ ア ]においてその具体的な内容が定められている。同法では、具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超えることとなる場合、[ イ ]とされている。銀行や信用金庫等による融資は、[ ア ]における総量規制の[ ウ ]となる。
出資法では、業として金銭の貸付けを行う場合において、年[ エ ]%を超える割合による利息の契約、受領、[ オ ]をした場合は、刑事罰の対象となるとされている。
【語群】
1. 利息制限法 2. 支払要求 3. 20 4. 対象外 5. 新規の借入れができなくなる 6. 対象 7. 18 8. 29.2 9. 広告 10. 消費者契約法 11. 超えている部分をすぐに返済しなければならない 12. 15 13. 貸金業法 14. 年収を証明する書類を提出しなければならない
解説
- 債務整理の問題は新試験になってから選択穴埋の5問となっていますので、今後も同じ出題形式になると考えられます。
- 出題論点はほとんど同じなので、過去問を数年分やれば、同じような問題だと分かると思います。
- ただし、利率などの数字が出てくるので、きちんと喚起しましょう。
- また、貸金業法、利息制限法、出資法の3つの法律(いわゆる貸金3法)をきちんと理解しましょう
- 押さえるべきは基本事項で過去問対策でOKです。
出題傾向(「債務整理」と「貸金3法」の2分野が交互に出題)
- 新試験になってからの1年目の28年度試験は「貸金3法」だけの穴埋め5問でした。2年目の29年度試験は逆に「債務整理」だけの穴埋め5問でした。3年目の30年度試験は「貸金3法」だけの穴埋め5問でした。
- 新試験では問題数が減ったため、単純にどちらか一方だけの出題になったのかもしれません。しかも、「貸金3法」と「債務整理」が交互に来ていますので、パターンから言うと2019年度試験は「債務整理」となりますので、決めつけはよくないですが頭に入れておいてください。
攻略ポイント
過去問をできるだけさかのぼって理解できるまで読み解くことです。同じ論点ばかり繰り返し出題されています。
難易度(A易、B普通、C難)目標:4問以上/5問中(すべて重要)
- ア 法律 A
- イ 総量規制を超過した場合 AB
- ウ 銀行や信用金庫等による総量規制 A
- エ 出資法の利率 B
- オ 出資法での刑事罰の対象 B
貸金業法
金融庁
ホーム >政策・審議会等 >貸金業法が大きく変わりました!
貸金業法のキホン
https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/kihon.html
貸金業法Q&A
https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/qa.html
債務整理のポイント
- 多重債務などの借金問題を解決するための「債務整理」です。
- 多重債務状態になると、「自己破産」という言葉が浮かびます。そして、自己破産は破滅に近い印象を与えます。家族に黙っていたのに、突然、家も車も財産も失い、家庭崩壊してしまう。だから、ぎりぎりまで、取り返そうと思ってしまい、最後には会社の財産に手をつけてしまったり、犯罪を起こしてしまったり。
- 多重債務問題は企業のコンプライアンスを揺るがす大きな問題です。
- 私は企業を対象としたコンプライアンス研修で「債務整理」の話をします。
- 債務整理は「自己破産」以外の方法がある、ということを知ってほしいのです。「自己破産」「個人再生」「特定調停」「任意整理」。
- 個人再生であれば住宅を手放さずに借金を縮減して救済される可能性があります。
- 企業に重大な不祥事を起こす前に、少しでも債務整理について、専門機関に相談していただきたいと思っています。
- 今回の問題は、債務整理の4つの種類についての問題です。ただし、結構、細かいところを聞かれているので暗記問題になりますが、覚えれない難問です。少しでも、印象に残してください。