高齢者の消費者被害についてはイメージがつきやすいと思いますが、若者の消費者被害については具体的な事例は思いつきますか?

典型的なパターンが決まって?いて、それを事例にするのが素直で無難なのですが、若者に限らない事例を書いてしまう場合があります。

また、多くの事例を書く必要もなく、2~3事例で十分ですし、3事例は字数の関係できついかもしれません。

若者の典型的なトラブル事例は事前に知っておいてください。

国民生活センター 公表資料

成人になると巻き込まれやすくなる消費者トラブル-きっぱり断ることも勇気!-[2016年10月27日:公表]
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161027_1.html

相談事例

よく考えずに契約した事例
【事例1】
街中で声をかけられ、タレント事務所に同行して所属契約をした。翌日解約を申し出たら、違約金を請求された
【事例2】
必ず利益を得られるといわれホームページ作成を依頼し料金を支払ったが、相手に不審感があるので解約したい

契約をせかされた事例
【事例3】
痩身エステの中途解約を申し出たが、支払請求額が高額すぎて納得できない

20歳になった途端に契約させられた事例
【事例4】
友人から儲(もう)かる話があると言われ、仮想通貨の投資のような契約をしたが、解約したい
【事例5】
エステで契約した際は未成年であったが、20歳になってから契約したことにされた

借金を勧められた事例
【事例6】
友人に誘われ投資用教材を契約したが、消費者金融の返済も困難なので解約し返金してほしい
【事例7】
SNSで知った女性に連れて行かれた事務所で自己啓発セミナーの契約を勧められ借金で会費を払うよう言われた

[報告書本文] 成人になると巻き込まれやすくなる消費者トラブル-きっぱり断ることも勇気!-[PDF形式](465KB)

くらしの豆知識

若者に多い消費者トラブル

  • 友達づくりのつもりだったけれど
    SNSで友達になって副業講座の受講をすすめられた。
  • モデルになれると思ったら
    街を歩いていて、モデルにならないかとスカウトされたが、エステの契約をさせられた
  • クラスメートから誘われて
    大学のクラスメートから投資用DVDの勧誘を受けたが、マルチ商法だった。

これらの事例が典型例ですね。あとは、勧誘ネタ(モデル→モニター)や商材(投資用DVD→仮想通貨)が変わっていくだけです。

詳しい内容は、1つ上で紹介している事例の詳細をお読みください。

WEB版国民生活 特集

http://www.kokusen.go.jp/wko/data/bn-tokusyu.html

2015年4月号(No.33)
特集 若者を取り巻くトラブル-学生を中心に-
1 若者に多い消費生活相談-現状と対処法[PDF形式](199KB)
【執筆者】平澤 慎一(弁護士)
2 「いいね!」でつながる若者の人間関係 -仲間意識を縛る関係不安と共依存-[PDF形式](249KB)
【執筆者】土井 隆義(社会学者(筑波大学人文社会系教授))
3 知っておきたい未成年者契約の取消し[PDF形式](187KB)
【執筆者】高木 篤夫(弁護士)
大学生などの学生をターゲットにしたインターネット通販、マルチ商法、キャッチセールスなどのトラブルが後を絶ちません。そこで、入学・就職シーズンにあたり、若者の消費生活相談の傾向や未成年者契約の考え方、複雑化する人間関係を紹介し、若者の現状を伝え、新生活に役立つ情報を提供します。

未成年者の契約トラブルは、「未成年者契約の取り消し」が必ずしもベストの選択にならないことがあることを頭に入れておいてください。これは面接試験の事例でも頻出ポイントです。詳しくは面接試験対策・論文添削等をご覧ください。