3.次の文章の[ ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

① 近年、消費者の安全・安心を揺るがす企業不祥事の発覚が相次いでおり、社会問題化している。例えば、自動車メーカーが[ ア ]を改ざんしていたことや、産業廃棄物処理事業者が廃棄食品を食用として不正に転売し流通させていたこと等が明らかになっている。
企業不祥事が発覚するきっかけは、事業者内部の従業員等からの[ イ ]による場合もあり、こうした従業員等を保護するために、2006(平成18)年4月より[ ウ ] 法が施行されている。同法の施行から11 年が経過したが、従業員等から[ イ ]を受け付ける事業者の[ エ ]が機能していない事例や、通報を受けた行政機関において不適切な対応が行われた事例等が散見されている。こうした事例を踏まえ、[ ウ ]法を所管している[ オ ]は、同法の枠組みに関する見直し等の検討を進めている。

② 情報通信技術の進展により、膨大なパーソナルデータが収集・分析される、いわゆる[ カ ]時代が到来している。その一方で、大手教育出版系企業の個人情報大量流出や個人情報の売買問題が発生し、個人情報の取扱いについて消費者の懸念も増大してきた。そこで、2017(平成29)年5月、個人情報の[ キ ]に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを目的とした、改正[ ク ]法が全面施行された。改正法では、生体認証に利用可能な符号を含む[ ケ ]が個人情報に含まれることなど、個人情報の定義を明確にしたうえで、特定の個人を識別することができないように個人情報を加工した[ コ ]について、一定の規律の下に利活用を認めるとともに、不正に個人情報を提供した場合の罰則等が規定された。

【語群】
1. 非特定個人情報 2. 抗議 3. 個人情報保護 4. 有用性 5. ビッグデータ 6. 燃費データ 7. 内部通報制度 8. 個人番号 9. 内部告発者保護 10. 消費者庁 11. 消費者情報保護 12. 危険性 13. IT 14. 公益通報者保護 15. 匿名加工情報 16. 決算報告書 17. 通報 18. 労働者相談窓口 19. 個人識別符号 20. 検察庁 21. 本籍地

解説

消費者行政と関連法ですが、問題1がオーソドックスな教科書問題であるのに対して、問題3は事件などに絡んで規制強化されるなど改正された歴史的な経緯が含まれている問題です。

有名な事件ですので、常識的な知識があれば解答できます。日常的な消費者事件などのニュースを読み解いておくことがポイントです。

難易度(A易、B普通、C難)目標:8問以上/10問中(★頻出☆重要実務)

  • 問題3①
    ア 事件 A
    イ 制度 A
    ウ 法律名 AB
    エ 機能 BC
    オ 所管 A
  • 問題3②
    カ トレンドワード A
    キ 法律用語 AB
    ク 法律名 A
    ケ 法律用語 AB
    コ 法律用語 AB

ポイント

  • 問題3①は、日本語の文章が判りにくかったり、抽象的な用語などがあるので、語群から選びにくい問題がありますので、あわてずに語群全体を見て選択すれば大丈夫です。4問はとりたいです。
  • 問題3②は通常の個人情報の試験対策をしていれば、法律用語もすぐに選択でき5問とも正解できます。
  • 基本的に2択となるような、しかもわかりやすい易しい問題となっているので満点も可能ではないかと思います。この問題3は点数を稼ぐ問題になります。