2019年度(再試験) 問題23 環境問題・海洋ごみ(選択穴埋)その1(一般公開中)

23.次の文章の[ ]に入る最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

世界では毎年、大量のゴミが海に投棄されており、海洋ごみは、生態系を含めた海洋環境の悪化等さまざまな問題を引き起こしている。このうち、レジ袋等の素材の一部は、紫外線・海流・波によって[ ア ]と呼ばれる微細な破片となる。この破片はPCB 等の有害化学物質を吸着しやすく、それをプランクトンが摂取し、さらにそのプランクトンを食べる魚へなど、食物連鎖に取り込まれることで生態系に及ぼす影響が懸念される。
また、[ ア ]のうち、もともと微細なサイズで製造された[ イ ]は、洗顔料や歯磨き粉等の[ ウ ]剤等に利用された後、一部が海洋に流出している。そこで日本においては、2016(平成28)年、化粧品製造業界団体が[ エ ]取組として会員企業に対して洗い流しの[ ウ ]製品における[ イ ]の使用中止を促す等の取組が行われた。
また、2018(平成30)年に[ オ ]が改正され、事業者は、通常の用法に従った使用の後に河川等に排出される製品への[ ア ]の使用の抑制に努めること等が規定された。

【語群】
1. スクラブ 2. 海洋汚染等防止法 3. 発泡 4. 海洋基本法 5. 自主的な 6. 生分解性プラスチック 7. DDT 8. マイクロビーズ 9. 海岸漂着物処理推進法 10. マルチピース 11. 法律に基づく 12. マイクロプラスチック

解説

旧試験では環境問題の難易度の差は分野で大きく異なり、地球温暖化などの会議関係は難しかったり、数字が出てきたりしていました。しかし、新試験になってからは、前半の正誤×選択の混合分野に少し出題されるほか、最後の方に5個の穴埋問題が出題されるというパターンに落ち着いたようです。新試験からは、この穴埋問題は比較的易しく満点を狙える得点源になるのでしっかり対応しましょう。

出題される分野は、幅広く、新しい法律等がよく出題されます。今はリサイクルがらみの法律の出題も多くなっています。また、地球温暖化に絡む会議や温暖化の目標数値なども確認しておく必要がありますので、過去問を確認しておきましょう。

過去の出題分野を見ると、やはり幅広いので予想するのは難しいです。環境問題のニュースをしっかり見ておくことが1つのポイントかなと思いますし、リサイクルなどの定番問題や法律が出題されたりします。あとは一般常識力を活用しましょう。

2019年度(本試験)は大気汚染で環境問題の中でも大気汚染なので近年話題になった問題です。
2019年度(再試験)は環境問題で一番ホットなプラスチックなどの海洋ごみの問題です。あまりなじみのない言葉が語群にあるので少し難し目です。

海洋ごみは、最近も引き続きニュースになっています。その関係で買い物袋が有料化されたというところが出題される可能性があります。レジ袋を使わざるをえない外食持ち帰りチェーン店などで、「バイオマス素材の配合率が25%以上のもの」を結構見かけます。対象・対象外、法律などが要チェックですね。ただし、2020年7月1日施行なので、概要として出題されるか、完全に試験範囲になる2021年度試験以降で出題されるか分かりません。

【参考】過去問

  • 2019年度(本試験)問題23 環境問題・大気汚染 ※4問以上/5問中
  • 2019年度(再試験)問題23 環境問題・海洋ごみ ※3問以上/5問中
  • 30年度 問題23 環境問題・地球温暖化・再生可能エネルギー ※4問以上/5問中
  • 29年度 問題22 環境問題・容器包装リサイクル法 ※4問以上/5問中
  • 28年度 問題23 環境問題・家電リサイクル法 ※5問/5問中

難易度(A易、B普通、C難) 目標:3問以上/5問中

  • ア 原因物質 BC
  • イ 原因物質 BC
  • ウ 用途 BC
  • エ 取組 AB
  • オ 法律 BC