13.次の文章の[ ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。
公序良俗違反の契約条項や意思無能力者による契約は[ ア ]となる。[ ア ]は、その法律行為に対し法律が初めからその効力を認めない。また、[ イ ]、いつでも主張できる。これに対して、詐欺や強迫による意思表示や親権者の承諾のない未成年者の意思表示については[ ウ ]ができる。この場合には、法律行為はいったん有効に成立するが、[ ウ ]の意思表示によってその法律行為の成立時に遡って効力が否定されることとなる。[ ウ ]はその行使権者のみ行使でき、法律関係の安定のため[ エ ]の制限がある。一方、有効に成立した契約につき、債務を履行しないなど契約後に生じた事由により又は法律の特別な定めにより、契約の効力を否定するのが[ オ ]である。[ オ ]の意思表示がされると、契約の当事者は相互に原状回復義務を負う。
【語群】
1.消費者のみから 2.取消し 3.表意者のみから 4.行使期間 5.無効 6.誰からでも 7.損害賠償 8.撤回 9.書面による行使 10.解除
解説
民法の「正誤×選択」問題10問が問題12で出題されましたが、選択穴埋め問題として問題13で5問追加になっています。法律行為の「無効・取り消し・解除」に関する問題です。聞きなれない言葉もあるかもしれませんが、基本的な問題です。
難易度(A易、B普通、C難) A 目標:5問/5問中
問題12をしっかり理解したのなら、同じ論点が繰り返されているうえ、選択穴埋めですので全問正解も可能ではないかと思います。民法での5点は大きいです。合格点が上がっていることからも、ここでの取りこぼしは痛いかもしれません。試験でもしんどい時間帯ですが集中して取り組めば大丈夫です。
ポイント
契約関係で民法だけでなく、消費者契約法や特定商取引法で大事な、「契約の無効」「契約の取り消し」「契約の解除」の違いを確実に理解しておくことです。