毎年、試験直前にお知らせしています注意事項です。必ず読んでください。
目次
- マークシートのミスを防ぐ
- シャーペンでのマークシートは結構ミスする可能性があります。
- コクヨの鉛筆シャープがおすすめ
- 択一問題の時間配分
- 本番では即答に近い状況が求められます
- 問題をとく順番(私は素直に順番にやりました)
- 穴埋めと正誤の比率で解答時間が変わってきます
- 28年試験では分野ごとのまとまりがなくなって、法律問題の難易度も下がった
- 試験当日は必ず午後も受験すること
- 論文試験への心構え
- 問題番号の記入漏れ・記入ミスに注意
- 論文が苦手な方へのアドバイス
- 論文構成の組み立て方のメモ(論文添削より再掲)
- 論文構成の考え方(手書きで余白にメモしていくことになります)
- 合格ライン
- 勉強部屋の受験生の報告のおかげで、これまでの合格ラインが推測できています。
- 一次試験の点数照会(平成30年1月9日・10日)
- 合格発表等のスケジュール(28年度試験)
マークシートのミスを防ぐ
過去に勉強部屋の会員が、自己採点では合格点だったのに、実際は不合格だったという報告があり、点数開示期間に事務局に確認したところ、「マークシートのミス」があり、「採点不可」だったとのことでした。同じような「マークシートミス」について複数の受験生からの報告もありました。
受験番号がミスしていれば、そもそも採点できないし、解答欄にずれがあったりしている場合もあるし、薄い場合やはみ出している場合もあると思います。
一番可能性があるのは、「受験番号を間違えて塗った」という単純ミスと「マークシートが薄かった、もしくは、きちんと塗りつぶされていなかった」という塗り方の問題だった可能性があります。
また、訂正したときに「消し」が甘かった可能性もあります。さらに、ずれるなど転記ミスがあった可能性もあります。
「受験番号を間違えて塗った」というミスに対してですが、受験番号は試験時間とは別に先に記入する時間があります。よほどのミスをしない限り間違うことはないと思いますが、間違う人はいるのですね。
最初にきちんと塗ってから問題に取り掛かって、終わってからも確認してください、としか言いようがありませんが、塗り方については少しアドバイスできますので書いておきます。
シャーペンでのマークシートは結構ミスする可能性があります。
薄めの芯だったり、細かったりしますので、鉛筆を用意することも可能ですが、折れたり芯が減るので心配があるかもしれません。
コクヨの鉛筆シャープがおすすめ
実は、コクヨから「鉛筆シャープ 」というのが発売されていて、シャーペンでありながら、0.9mmと1.3mmの太い芯が使われており、鉛筆のような使用感があります。仕事で使用してとても便利でした。太さ的には0.9のほうが使いやすいです(マークシートなら1.3でもありです。1.3は少し太すぎるかなという印象です)。個人的には、0.9で十分だと思います。購入時には2Bの芯が入っているのでかなり濃いです。
200円程度で購入することができますし、最近はセット物などのバリエーションも豊富です。0.7mmも発売されているようです。↓で製品を紹介しますが、送料がかかることが多いので、お近くの文房具店やスーパー等で購入してください。類似製品もたくさんあります。
注意としては先ほど書いたとおり、濃いので、訂正するときは、しっかり消しましょう。
それ以外はメリットだらけです。
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択一問題の時間配分
まず、実力を100%出し切ることはできません。
大前提として心に留め置いてください。
この理由としては、過去にも書いたことがありますが、時間が十分あるとはいえません。
じっくり考えたいたら思い出したりして実力どおりに答を導き出すことができるかもしれませんが、じっくり考える時間はありません。
じっくり考えていたら最後までとけません。それだけは避けましょう。最後の方にラッキーな穴埋め問題があった場合に取りこぼすことは避けたいです。致命傷になります。
以前は「時間が全く足りません」と表現していましたが、28年度試験から180問になったので、全くというほど足りなくなったわけではなく、早く解答できる受験生は、少し見直す時間ができたり余裕を持てたりするかもしれません。ただ、一般の受験生は180問でも厳しいかもしれません。
28年度の新試験では2時間30分の時間で180個の解答数です。
23年度から27年度までは2時間30分の時間で200個の解答数です。
21年度と22年度は2時間30分の時間で250個の解答数です。
250個→200個→180個と時間は同じでも段階的に減少していますが、アドバイザー試験のように見直しができるほどの余裕はありません。
150分で180個ですので、1個1分では足りません。50秒ほどです。
大問で10個として8分ほどです。
少しでも迷ったりしたら、あっという間に時間は経過します。
ほとんど即答ですね。
※28年度より、5肢2択が新設されたので、マーク数はもう少し多くなります。
本番では即答に近い状況が求められます
したがって、問題をじっくり最後まで読むことを省略できる問題は積極的に省略する必要があります。
過去問解説では正解が出ても問題の最後まで解説しましたが、明らかな解答が出た瞬間、その問題は終了してもOKです。そのコツについては解説の中で説明していたと思います。
迷った問題でも、とりあえず解答を決めて、横に?マークでも書いておきましょう。
先にマークシートを埋めてしまいます。もし時間が残ったら?マークを見直しましょう。
また、即答といっても、よく似た語句があったりしますので「うっかり」にならないように集中しましょう。
しっかり勉強していれば、自然と思い浮かぶ答、直感が正解のことが多いです。
穴埋め問題をすばやく解答して、正誤問題用に時間を稼ぐ時間配分をしてください。
もう一つ大事なことは、マークシートへの答の転記はこまめにすることです。
最後にまとめて転記しようとすると、思った以上の時間がかかり、転記できないという悪夢になる可能性もあります。
大問1問ごと、もしくは少なくともマークシート用紙1枚ごとに書くようにしましょう。
マークシート用紙は、だいたい50問の4枚と思っていただいたらいいかもしれません。
一度、自分でマークシート用紙を作ってみて、解答を転記してみることも事前対策かもしれません。
1枚あたり何分かかるか。1枚3分としても12分です。
転記するときに、気になる箇所を見直しながらマークすると5分以上かかることもあります。
するとマークシートだけで20分以上かかりますので、最後にまとめてマークシートを記入するのは精神的によくないです。
とにかく、実力を出し切ろうと思えば、最後まで問題に取り組めるようにすることです。
最後の大問を3つも残してしまったという受験者もいます。
時間がなくて問題を読まずに、適当にマークシートを塗りつぶしたという受験者もいます。
問題を解くのが早く、時間も余裕の受験者でもこの試験は時間がぎりぎりだったといいいます。
問題を解く順番は、個人の好みです。
問題をとく順番(私は素直に順番にやりました)
穴埋めの方が難易度が低いです。
だからといって、最初に穴埋めからやれば、思った以上に時間がかかったときに、正誤問題の時間が足りなくなってあせってしまいます。
これは本当に好みだと思います。また、意地悪問題がでたときに、時間をかけてはいけません。捨て問題と思ってもかまいません。
順番にやるほうが時間の管理ができるかもしれません。
また、得意分野を先にしようとして、思った以上に時間がかかり、不得意分野の時間がなくなることもありますのでご注意を。
特に中盤の民法・消費者契約法・特定商取引法・割賦販売法というメインの法律問題にどれだけ時間がかかるかというのがポイントだと思います。これまではすべて正誤問題でしたが、問題数が減って単純正誤問題や穴埋め問題に変わったものもあるので、思ったよりも早くできるかもしれません。また、じっくり考えたいところですが、時間との兼ね合いも必要です。このメイン法律問題で後半の取り組み方を決めるほうもうもあります。
28年度試験では1問ごとにかかった時間をメモしていきました。大まかに30分後とに何問目まで解答できたか確認しながら時間調整しました。余裕があった場合は、難しめの問題に少しじっくり時間をかけたりしました。
見直しもろくなことがないので、?マークをつけつつも1回目のマークで終わりにしたいぐらいで考えます。
○×問題は、大問で、すべて○にしたらダメというローカルルールもあります。
穴埋めと正誤の比率で解答時間が変わってきます
26年度試験は穴埋めばかりのやさしい問題で時間が余った受験生も多くいたと思いますが、予想通り、翌年度の試験は通常の比率になり、時間が目一杯必要になりました。
28年度試験も比率的には同じような感じでした。29年度試験ではどうなるかは分かりませんが、どんなパターンになっても、勉強部屋の会員の皆様は心積もりができていると思います。傾向が変わっていても落ち着いてください。
28年試験では分野ごとのまとまりがなくなって、法律問題の難易度も下がった
試験範囲が広くなったことや180問にしたのが原因かどうかわかりませんが、これまでは同じ分野ごとに大問題が作成されていましたが、一部ほかの分野との混合問題の構成になっていました。まあ、特にあわてる必要はありません。
また、メインの法律問題がこれまではすべて正誤問題で難易度が高かったのが、一部で単純正誤問題や穴埋め問題に代わっていたので、難易度が下がりました。難易度が下がっても、合格ラインが上がるだけですので変わりはありません。
試験当日は必ず午後も受験すること
午前中の筆記試験が上手くいかなかったからといって、昼からは受験せずに帰ってはいけません。
過去に受験生がブログなどに受験の手ごたえを書いています。
意外にも、大問を3つ残しながらも合格した人もいます。
なぜ合格したのか不思議だという人もいます。
だから、少々失敗してもあきらめず、午後の論文試験を受験してください。
なお、筆記試験が合格ラインに達した受験生のみ論文試験の採点をしてくれます。
論文試験は27年度試験までは8点満点中5点以上で合格でした。
新制度の28年度試験以降は100点満点中60点以上で合格です。
なお、28年度試験は5点刻みでした。
論文試験への心構え
午後の論文は、28年度の新試験から100点満点で60点以上が合格です。昨年は5点刻みでした。(これまでは8点満点で5点以上で合格)
採点基準が変わりましたが、基本的にはこれまでと同じだと思いますので、ぎりぎり合格でOKという気持ちを持ってください。
なお、論文に求められている要件が28年度試験問題で詳しく書かれ、29年度試験より要項に注意事項として追加されました。別途記事で解説していますので参考にしてください。
論文試験は2時間ですが、1時間経過すれば完成して途中退室する人もでてきます。時間は十分にあるのであせらないでください。
論文試験は、いきなり答案を書いてもいいですし、余白に、書きたいポイントを箇条書きにして文章構成を練ってから書いてもかまいません。普段の自分のスタイルで望んでください。
問題番号の記入漏れ・記入ミスに注意
午前中の択一試験は受験番号のマークの時間がありましたが、午後も受験番号を記入する時間がもうけられます。
ただし、2つのテーマのどちらかを選択したかを記入するのは、試験時間が始まってからです。
書き忘れたり、途中でテーマを変えて修正していなかったりする場合がありますので注意してください。
28年度に受験したときに、やさしい試験監が、選択テーマの番号を記入していない受験生を見つけて注意してくれてました。1人じゃなく複数です。記入漏れやミスがあった場合にどうなるのかはわかりませんが十分に気をつけてください。
論文が苦手な方へのアドバイス
論文添削に何度も書いていますが、論文が苦手な場合は、論文構成をメモしてから論文を書き始めることになります。
- 論点として何を書くことが求められているか
- 指定語句は順番どおりに書けば書きやすいという目安になりますが、必ずしもこだわる必要はありませんし、指定語句が繰り返し出てくることもあります。繰り返し出てきた場合は下線をつけるのを忘れないようにしてください。忘れると減点対象になる可能性があります。
- 下書きを書いてから転記したという受験生もいましたが、さすがにリスクが高いですが、そのほうが書き安い場合はそうしてください。
- 論文構成に結構な文字数で箇条書きを書く場合は、単純に転記できず、考え直しながら論文を仕上げていく必要があるので、下書き転記よりも多くの時間がかかり、時間が足らなくなる可能性もあります。
論文問題は途中退出の場合は持ち帰れません。したがって、時間が余ったら、余白に転記して、点数とともに報告いただけたらうれしいです。私も、昨年の受験時に時間が余ったので行ごとにぐちゃぐちゃ書いて転記し、帰って清書しました。
論文構成の組み立て方のメモ(論文添削より再掲)
論文添削 その11(2017/9/6)若者の消費者被害
テーマ
平成28年度試験 テーマ2改題(高齢者を若者に)法律問題
論文構成の考え方(手書きで余白にメモしていくことになります)
このテーマとして論文構成を簡単に考えると
- 序論・・・若者の消費者被害の現状や背景
- 本論・・・相談事例と解決方法
- 結論・・・若者への消費者教育
まず、この3行が書けると思います。
次に、指定語句(成人年齢の引き下げ、消費者教育推進法、アポイントメントセールス、クーリングオフ、SNS)をどこに使うかを当てはめます。当てはめ方はさまざまなパターンがあると思います。一番書きやすいところに入れることを考えます。
- 序論・・・若者の消費者被害の現状や背景【サブ】成人年齢の引き下げ、 SNS
- 本論・・・相談事例と解決方法【メイン】アポイントメントセールス、クーリングオフ【サブ】SNS
- 結論・・・若者への消費者教育【メイン】成人年齢の引き下げ、消費者教育推進法【サブ】SNS
序論は普通に書けばいいですが、みなさん上手に書けていませんので、ほかの方の論文添削を参考にしてください。
本論の事例と解決方法のキーワードを書き出します
- 事例・・・SNS、カフェ呼び出し、友人の先輩も、FX商材、USB(DVD)、借金、(マルチ)
- 解決法・・・アポイントメントセールス(特商法の訪問販売)、クーリングオフ、クーリングオフ経過後は取り消し(不実告知、断定的判断の提供など)、マルチ商法、連鎖販売
結論のまとめ方(消費者教育を結論にしたが本論後半にして、結論をまとめ的にしてもよい)
- 消費者教育推進法による各年代ごとの消費者教育、若者は学校での教育、成人年齢の引き下げで特に学校教育が重要
- 消費生活センター・相談員としての考え方・・・啓発活動を推進したい
このような論文構成・話の流れをあらかじめ下書きとしてメモしておく(頭の中にメモ出来る場合はそれでもよい)
このメモが下書きできているかどうかを確認してください。下書きメモせずに、それぞれのことを論点が不明確なまま書き出すと、うまく書けず何度も修正してしまうことになります。
※28年度試験では私はこの作業に20分ほど費やしましたし、もっと時間がかかったという合格者もいました
※私は清書のための下書きはしていませんが、時間が余ったので、完成した論文を20分ほどかけて転記しました。
合格ライン
筆記試験の合格ラインは公表されていません。
以前は7割が合格ラインと言われていましたが、国センの資料によると、6割程度が合格ラインに設定していますが、実際は少し高く、26年度は特別に高かったです。
28年度の新試験では60%(変動あり)と要項上かかれていましたが、実際は推定7割でした。
29年度の要項では65%(変動あり)となっていますが、難易度を上げて65%にするか、28年度と同じ難易度で70%にするかはわかりません。
勉強部屋では難易度が高くなっても対応できるような勉強を進めています。
勉強部屋の受験生の報告のおかげで、これまでの合格ラインが推測できています。
- 28年度(新試験制度)の筆記試験の合格ラインは180点満点中126点(200点満点とすると7割の140点)
- 27年度の筆記試験の合格ラインは200点満点中130点もしくは131点
- 26年度の筆記試験の合格ラインは200点満点中140点。(穴埋め多く難易度下がったため)
- 25年度の筆記試験の合格ラインは200点満点中127点。
- 24年度の筆記試験の合格ラインは200点満点中126点。
- 23年度の筆記試験の合格ラインは200点満点中125点。
※6割が合格の目安といわれてましたが、6割では不合格ということでした(29年度試験からは6.5割が目安となりました)
⇒180点中117点が6.5割ですね。116~120点がボーダーライン。121点が合格圏、126点が安全圏と予想します。
筆記試験も論文試験も満点を目指す必要はありません。
ぎりぎりでも合格は合格です。
ぎりぎりで合格しても、その後の影響はありません。
また、資格保有者の多い県と少ない県で合格ラインが変わるということもありえません。
25年度より、問題を持って帰ることができるようになりました。
自己採点ができるようになりましたので、どの程度できたか分かります。
思ったよりも1割ぐらい高い点数を取っているのではないでしょうか。
当日は集中しているから思った以上にできているのかもしれません(火事場の馬鹿力)。
一次試験の点数照会(平成30年1月9日・10日)
そして一番大事なことですが、受験要項にも書いているとおり、1次試験の点数を教えてくれます。
合格者は意外に問い合わせる方が少ないようですが、必ず問い合わせましょう。
手ごたえと点数にどのぐらいのずれがあるのか確認してください。
受付期間が非常に短いですので忘れないように
後半の部分が29年度試験から追加されました。この2日間以降でも教えてくれます(実はこれまでも教えてくれてました)。
1次試験後に例年「受験報告掲示板」を作りますので、受験の手ごたえ、1次試験の合否結果報告、などをコメントしてください。
不安な気持ちを共有しましょう。
合格発表等のスケジュール(28年度試験)
28年度試験は11/18ごろから通知されています(10/15試験)。
合格者数や合格率等のデータは11/17に公表されました。
解答速報は10/20に公表されました(問題の公表は12/22でした)。
2次免除の受験生は2次試験は免除になりますので最終合格者となります。
その他の受験生は2次試験の面接があります。
2次試験(面接試験)対策で準備し、しっかり集中してください。
なお、新制度では2次試験不合格者に対しての翌年度1次試験免除の制度はなくなりました。