10/20に択一試験の解答が公表されました。

自己採点したものの、合格発表までは不安で、合格点がどのあたりなのかという問い合わせがきています。

不安な心を静めるための、ちょっとした、読み物と思ってください。

結論(予想合格ラインは116個/180個中)

管理人の予想は
6割の108個より高くなり、7割の126個より低く、6.5割の117個が基準で、「ボーダー111個、合格圏116個、安全圏121個」だと考えています。微妙な数字はきりのいい数字で区切られることが多かったからです。116~121個の間かなと考えています。論文試験も例年通りだと思います。

6.5割を越すと、6割と公表してるので、いろんな方面から苦情が出るかもしれません。

分析

旧の試験の合格ライン

まず、旧の試験制度では合格ラインの目安は公表されていませんでしたが、資格制度の見直しのときに消費者庁の調査で合格ラインは、およそ6割と回答していました。しかし、勉強部屋の会員からの報告を元に推測したところ、現実には6.5割ぐらいでした。合格率もおおよそ25%でした。

ただ、過去には『択一式の得点が6割以上で、上位3割以内が基準となっている』という受験者からの情報もありました。これは眉唾のような気がします。というか最低ラインのことでしょうね。

受験者数・合格者数・合格率の一覧(合格ラインは勉強部屋調べ)

年度27262524232221
申込者数(人)9098459021158113715801563
欠席者数(人)122111113156157229240
実受験者数(人)787734789100298013511323
合格者数(人)187210200275249359354
合格率(%)23.828.625.327.425.426.626.8
1次択一試験
合格予想点
200点満点
130
または
131
140127126125未調査未調査

※26年度の合格ラインが高いのは穴埋め問題が多く、易しかったためと思われます。

アドバイザー試験の合格ライン

ちなみにアドバイザー試験は要項で約65%と明記しており、若干の調整はあるようですが、ほぼ踏襲しています。28年度試験も「原則として、平均正解率65%程度以上を合格の基準とします」となっているので、例年と変わりはないと思います。

新制度での合格ライン

新制度での専門相談員制度で初めて合格基準「60%以上」が示されました。ただし「平均点等の状況により変動があり得る」としています。

受験感想でも書きましたが

要項には6割が合格基準(調整あり)と書いてましたが、180個×6割=108個正解では、合格者が多いのではないかと思います。したがって、合格ラインは上がるのかなと思ったりしますが、6割にこだわるのかどうでしょうね。例年の感触だと、6割108個、7割126個。したがって、低く見て111個、高く見ても121個、その間の116個が妥当ではないかと思います。

ボーダー111個、合格圏116個、安全圏121個(あくまでも管理人の感想です)
国センがくそまじめだと、ジャスト6割の108個

と考えています。

再受験組の現職相談員の影響

なお、気になることは、すでに資格を持っている現職相談員が相当数再受験しているのではということです。普通であれば、7割ぐらいは取れると思うので平均点を引き上げる要因になると思います。

たとえば、これまで受験者数が800人で合格率25%の200人だったところに、現職が200人受験すれば、ほぼ全員合格するでしょう。すると、1000人受験で400人合格の40%の合格率になります。これを25~30%とすると、1000人の250~300人合格で、一般組は200を引くと50~100人になります。
それはないだろうと思います。有資格者の再受験組の点数を分析してまでするかどうかは不明ですが、一般組が例年並みの25%でないと、不公平で、人材確保の障壁になります。しかし、あまりにも下げすぎると合格率が高くなりすぎます。

合格させるための国家試験か?

通常の一般的な国家試験は競争試験ではないので、合格ラインが決まっています。落とすための試験ではなく、きちんと勉強した人を通すための試験だからでしょう。

相談員試験は、国家資格でありながら、本来は国センの専門相談員(アドバイザーも同様)であるので、オリジナルな資格の格を保つ必要があります。したがって、そうそうレベルを下げるわけにはいかないでしょう。

ということで、問題レベルも例年並み(やや易しいかも)でしたし、合格ライン自体はこれまでどおりだと思います。つまり、63~65%ぐらい(200点満点でいうと126~131点)。

論文試験で振り落とされる可能性は?

択一試験の合格ラインを60%にしたら、合格者が多くなるので、論文試験でふるいをかける可能性を考えたいと思います。

過去の会員でも論文試験で不合格だったという報告もあるので、ある程度はきちんと評価されていると思います。8点満点の5点以上で合格。

ただし、相談員試験を受験する一般組は、普通の主婦だったり、ぶっちゃけ、高学歴やキャリアがあるというわけではないと思います(気を悪くしないでくださいね)。したがって、論文も書きなれておらず、もし、論文の採点基準を厳格にすると、合格できない事態が続発すると思います。それを考えると論文の採点は甘めだと考えています。勉強部屋の論文対策のレベルをクリアしておけば大丈夫だと思います。

論文試験は落とすためではなく、通すための試験に近いと思います。

以上から、論文の採点を旧の試験より厳しくすることは合理的ではないと思います。

ただし、「採点基準が8点満点の5点以上から、100点満点中60%以上の得点があった者とする」となっているので、点数分け基準変更により、若干、厳しくなるかもしれないという予感はあります。

とはいえ、先ほども書いたとおり、現職再受験組の多くが合格すると思いますので、合格者数を絞るという暴挙に出れば、論文でふるい落としもあるかもしれませんが、それはないと思ってます。したがって、択一試験の合格ラインを60%ではなく、65%までの間に調整して、それでも、多めの合格者数になると思います。30~40%の合格率?

ということで、管理人の予想は

6割の108個より高くなり、7割の126個より低く、6.5割の117個が基準で、「ボーダー111個、合格圏116個、安全圏121個」だと考えています。微妙な数字はきりのいい数字で区切られることが多かったからです。116~121個の間かなと考えています。