論文試験対策といっても特に決まったものはありませんが、論文を書くにあたって私自身がポイントとしている点を紹介したいと思います。
この記事を書いた平成24年(2012年)から内容は特に変わっていません。

(1)読みやすい文章を書く

①大きな段落に分けて書く。起承転結。序論・本論・結論など。なお、それぞれのボリュームがアンバランスにならないようにする。当然本論が一番多い。
②文章と文章のつなぎの接続詞を上手に使う。しかし・したがって・そして・一方・など
③1つの文章の中の接続詞を上手に使う。~だが、~。~であり、~。
④1つの文章があまり長すぎない。並列表現の場合は1点目は~、2点目は~。
⑤大きな段落の中で文章が連続してつなぎすぎない。適度に改行して小さな段落に分ける。

(2)分かりやすい文章を書く

①矛盾が生じない論理的な文章を書く
②接続詞の前後の文章に接続詞としてのつじつまが合うこと
③同じような言葉を使いすぎない。
④事実と自分の気持ちを混同しない。
⑤何でもかんでも言葉を並べない

(3)内容の正確性

①間違った内容は書かない
②自信がないときはぼやけて書くのもOK
③ウソ八百も使いよう

相談員試験でのポイント

必ず前提となることが説明された後、論ずるべき問題が出される。これに素直に従い、「序論=前提、本論=論ずる点、結論=まとめ・自分の考え」というような構成にすればいいと思います。本論のも、いくつかの段落に分かれて説明することになります。
上記(1)(2)に気をつけて、印象のいい論文を書きましょう。
(3)は知識力次第なのでがんばってくださいとしか言いようがありませんが、間違ったことを書くのは良くありません。自信のないことを書かなければならな いときはぼんやりとした書き方のほうがましかもしれません。そういう点では法律問題よりも自分の考えを書く行政問題のほうがウソ八百が通じるので何とかな るかもしれませんね。

きれいな文章を書くには

①普段から文章を書き慣れることです。
②相談員になれば相談内容まとめてをPIO-NET端末に入力する文章力が必要です。全国の相談員に見られてしまいます。
③新聞の文章構成を参考にする。
④ほかの人に文章を見てもらい添削してもらう。
⑥月刊国民生活などの書籍での相談事例などコンパクトにまとまっている文章を参照する。

いろいろ書いてみましたが、結局は具体的に文章をたくさん書いて、誰かに見てもらい、添削してもらいを繰り返すことが文章力UPの近道です。
下書きなしに一気に書いた文章、調べながら下書きし練り直して書いた文章、評価されることを前提に気合を入れて書いた文章など、書いた文章にも様々なタイプがあります。
相談員試験ではもちろん限られた時間内に定められた字数で論文を書かなければならないので、論文試験対策をするとすれば、それに近い方法が必要でしょう。 ただし、調べながら合格間違いないと思って書いた文章も問題だらけの場合がありますので目的に応じた練習が必要と思います。

なかなか、第三者に自信のない文章を見てもらうという気持ちにはならないと思いますが、とにかく一度添削してもらうと、文章の悪い癖が見つかり、それだけでも飛躍的に文章力がUPするかもしれません。

勉強部屋では、論文が会員に公開されますが、誰が書いたのかは分からないですので、思い切って、応募してください。