相談員試験の再チャレンジの受験生はよくお分かりだと思いますが、初めての受験生は難易度が気になると思います。
過去問を見ると間違いなく頭を抱えるでしょう。
普通の資格試験と違い「難易度は高い」と思います。

その理由としては、
・まず、誰もが思うことで、問題を読む気にならない。
・問題そのものが理解できない。
・一般の資格試験のように誰でも答えれるような簡単な問題もあるというものではなく、いきなり全力の問題が出題される。
・なぜ、その答えになるのか分からない。
・2時間30分という時間で200個の問題を解くのはかなりハード。解き残しもある上、見直しする時間もない。
・時間がないので、実力を発揮することは難しい。
・現場にいなければ理解できない問題もあるので、一般の受験生には不利な部分がある。
・出題範囲が広く、勉強を続けるモチベーションを維持することが難しい。
・周りに同じような受験生がいないので、孤独感に襲われる。
・40代以上の受験生が多く、暗記物は記憶力が劣ってきているので苦しい。
・受験対策の参考書や講座も少ない。
などなど、数え上げたらきりがありません。
それでも、平成21年度と私が受験した平成22年度は同じ時間内で問題数が250個だったので、今は時間的には楽になっています。
また、択一試験の合格ラインは公表されていませんが、勉強部屋の受験生からの報告をまとめると、120点後半(126点前後)が合格ラインと思われますので、130点の65%以上の正答を目指すことになります。このボーダーライン上の受験生が意外に多いので、1点1点の重みがあります。
私も毎年問題公表後に準備なしで受験するのですが、だいたいあと少しで7割というところです。

現在、国では相談員資格試験の制度の見直しが予定されており、もしかすると、難易度や試験内容が変更される可能性はありますが、26年度はこれまでと同じだと思います。それについては、試験の受験要項が公表されてから、ある程度確認することができます。

そうして合格した資格は、国民生活センターの資格であり、ほぼ民間資格といってよく、消費生活センター以外で活用できることはあまりありません(アドバイザーのほうが一般的な価値はあると思います)。しかも、ワーキングプアの職業です。それでも、消費生活センターに勤めるためには必須ともいえる資格ですので、特に、現職で資格を持っていない相談員には相当なプレッシャーがかかってきます。資格がなくても相応な仕事ができるので不要だというのではなく、ひとつの信頼の証として相談員資格を持つべきだと思います(スポーツ指導の世界でも同じです)。

専門分野の学習も当然必要ですが、試験合格のポイントは「過去問」を繰り返し解くことです。通常の学習に加えて、勉強部屋で過去問をベースに勉強していくことで、試験対策になります。ぜひ、勉強部屋の仲間になってください。