【質問】
消費生活相談員の経験がないのですが、消費生活相談員の資格をとることで消費生活センターの非常勤特別職員に採用される可能性は高いでしょうか?
それとも、相談経験がないと難しいのですか?お教え願います。

【回答】
質問の内容が複合的になっているので、1つ1つ分解して考えたらいいと思います。

①消費生活センターの非常勤特別職員に採用される可能性
→相談員の身分はセンターによって異なります。非常勤特別職員の場合もあれば、嘱託の場合もあるし、委託先の職員の場合もあります。
非常勤特別職員にこだわるなら、その職がある消費者センターを探す必要があります。どちらかというと、新聞記事にもなりましたがワーキングプアに近い仕事です。
(参考)
相談員の勤務条件等の実態調査結果を参照してください。
http://www.zenso.or.jp/katsudou/houkoku.html
全国消費生活相談員協会会員実態調査報告書
[掲載日時: H24.01.25 ]
平成23年9月に行った第10回目の調査報告です
http://www.zenso.or.jp/files/kaiinjittaityosa201109.pdf
11ページ
3-8相談員としての身分

②消費生活相談員の経験がないのですが、消費生活相談員の資格をとることで消費生活センターに採用される可能性は
→センターの採用条件は各センターによって異なります。一般的に消費者安全法に規定される3資格の保有を条件としているところがほとんどですが、資格保有者の少ない地方ではそうでもない場合もあります。今後は消費生活相談員の要件が法律で規定されるので何らかの資格は必要になると思います。現時点では資格がないとコネ以外での採用は難しいと思います。

③相談経験がないと難しいのですか
→相談経験があれば有利には違いありませんが、それもセンターがどのような人材を欲しているかにかかってきます。1人採用であれば経験者有利であったり、複数採用であれば新人でも可能であったり、また、地方へ行けばもればく採用であったり、欠員が生じないと採用がなかったり、雇い止めがあるところとないところでは採用サイクルも違ってきます。年齢構成で若い相談員がほしいとか中堅の年代がほしいとかさまざまです。

結論
相談員とし就職したいのであれば、まず、消費生活専門相談員資格、ついで消費生活アドバイザーの資格を取得することを前提に考えてください。
採用されるかどうかは、センターの方針しだいで、相談経験がなければ、人柄が重視されます。
就職を希望するセンターの候補がいくつかあるのなら、直接問い合わす方法もあります。

以上

コメントを残す