8.次の文章の[ ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。
① 将来の[ ア ]相場を予想して行う金融取引にFX取引がある。FX取引では、例えば10万円の[ イ ]を差し入れて、100万円のFX取引を行うことも可能である。このように[ イ ]の何倍もの金額の取引を行うことを[ ウ ]取引という。
FX取引同様、[ ア ]相場の騰落を予想する取引にバイナリーオプション取引がある。バイナリーオプション取引では、投資資金(オプション料)を支払って数時間後の相場の騰落を予想し、予想が当たれば、あらかじめ決められた金額が支払われるが、外れれば投資資金(オプション料)の[ エ ]を失うことになる。なお、[ ア ]相場を対象としたバイナリーオプション取引を取り扱うには、[ オ ]の登録が必要である。
② 投資信託のうち、払い戻しの可否について運用期間中の払い戻しに応じる投資信託を[ カ ]型、運用期間中の払い戻しに応じないものを[ キ ]型と呼んでいる。また、投資信託の手数料に関しては、投資家が購入時に支払うのが販売手数料、運用期間中に支払うのが[ ク ]、解約のときに支払うのが[ ケ ]である。なお、投資信託には金融商品取引法上のクーリング・オフが[ コ ]。
【語群】
1.信用報酬 2.株式 3.規定されている 4.全額 5.2倍の金額 6.規定されていない 7.購入金 8.パッシブ 9.証拠金 10.外国為替 11.違約金 12.信託報酬 13.レバレッジ 14.クローズド・エンド 15.先物取引業 16.アクティブ 17.信託財産留保額 18.デリバティブ 19.金融商品取引業 20.オープン・エンド
解説
金融商品は個人の知識量に格差があるので点数の差が大きいです。投資の経験があれば有利ですが、投資の経験がなくても、投資に興味があれば、ある程度の知識は付いてきます。
また、投資商品をめぐる悪質商法や契約トラブルも多く、その当事に社会問題となった金融商品が出題されることが多いので、ニュースや消費者庁、国民生活センターの注意喚起もポイントとなります。
過去問を見てみると、なんとなくパターンが分かると思いますし、だいたい複雑な金融商品の基本的な仕組みが出題されていることが多くなっています。
27年度の問題は、相変わらずFX取引ですが、さらに進化したバイナリーオプションという取引が出題されました。まずか数分で勝負が決まるギャンブル性が高い取引で、一部大もうけした人がいますが、結局、損してしまう人が多く、トラブルが多発しました。投資の期間を長くしたり、レバレッジを抑えたり、あっという間に規制が強化されました。バイナリーオプションを知ってるか知っていないかというハードルがありますね。後半の②では、投資ブームにあやかってか、投資信託の基本的な知識を問う問題が出ました。
穴埋めなので、全般に易しそうですが、満点を取るのは難しいと思います。7点ぐらいを目指しましょう。
また、経済の穴埋め問題で注意すべきことは、二択となるための語群からの選択を間違わないということです。横文字や難しい言葉が並んでいますので、あせらずに語群をしっかり確認してください。