7.次の文章の[ ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

① 完全競争市場において、価格は需要と供給が等しいところで決定されるので、消費者も価格決定に重要な役割を果たしている。しかし、3社以上の数社で市場を占拠する[ ア ]市場では、消費者は価格決定に参加しにくい。また[ ア ]市場であっても、ある1社のシェアが他社に比べて大きいケースでは、その企業が[ イ ]となって事実上価格を決定していることもある。初期の設備投資が高額で参入コストが高いことから生じる[ ウ ]のケースでは、競争が無いため提供される財・サービスの価格が非常に高いときがある。このとき、政府が[ エ ]により価格を引き下げさせ、消費者の負担を緩和することもある。[ ウ ]のケースでは、重要な産業であると共に地域的に非常に大きなシェアを持ち他企業の追随を許さないことが多い。具体的な産業としては[ オ ]等がある。

② 継続的な物価上昇はインフレーションであり、逆に物価が下がるときはデフレーションである。年数パーセントの継続的物価上昇であるならば、一般に、景気は拡大していると考えられる。しかし、さらに金融当局が[ カ ]を大幅に増加し続けると、過剰流動性インフレを招き、物価が[ キ ]してしまう。この状態を放置すれば景気過熱となり、1980年代後半から1990年代初頭までの[ ク ]のような状態を招きかねない。
一方、デフレーションの下では、物価が下がり、相対的に貨幣価値が上昇しているので、所得が一定であっても、消費者の[ ケ ]が増えることになるが、このような状況では賃金も下がることが多い。また、[ コ ]がある人は、実質的に[ コ ]が増加することになるので負担が重くなる。

【語群】
1.バブル経済 2.税金 3.マネーサプライ 4.円高好況 5.債権 6.債務 7.高騰 8.下落 9.寡占 10.自然独占 11.購買力 12.複占 13.外部不経済 14.プライス・テイカー 15.プライス・リーダー 16.行政監査 17.租税負担 18.補助金 19.重化学工業 20.電力業

解説

経済問題は難しいです。穴埋めでも上昇・下落などの二択が計算しないと分からないなど面倒です。さらに、答えが出そうな気がして計算に入ると、時間を食ってしまうというデメリットもあります。大学で経済を学んだとかいうのでなければ対応が難しい問題が多いです。基本的には捨て問題になります。ちなみに、アドバイザー試験では経済だけで単独の科目になるのでかなり難しいです。

完全に捨てるのかというとそうではなく、一般常識やニュースを見ていれば分かるような問題は対応して下さい。

特に、デフレや円高円安などの社会情勢にあわせた問題が出題されますので、そのような問題には対応できるようにしてください。

また、購買力平価や、円高と円安、デフレとインフレ、需要と供給など、定番問題もありますので、機械的に答えれるように、過去問出同じような問題になれておいてください。

27年度の経済問題は、社会情勢にあわせた問題となっており、ニュースを見ていれば分かるような問題が多かったです。また、国語的にも解答しやすいので、27年度はやさしい問題と考えられます。最低でも6個、できたら7-8個正解できることを目標にしてください。

経済の勉強法は、アドバイザー対策本で取り組んだとしても、やりだしたらキリがなく難しいです。アドバイザーとのW受験なら対策本の内容は確認しておく必要がありますが、専門相談員試験だけだったら、思い切ってパスするか、軽く目を通す程度にして、過去問対策だけでいくというのも時間を節約する勉強法です。