19.次の文章の[ ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

私的自治の原則のもと、私人間の民事紛争については、当事者間で民法典上の[ ア ]契約を締結して解決を図ることができる。ただし、この私人間の[ ア ]契約のみでは[ イ ]がないので、例えば、[ ア ]契約上の金銭支払債務を強制的に実現するためには、当事者は、訴訟を提起して勝訴判決を得る必要がある。
これに対して、裁判所で行われる[ ウ ]手続で合意が成立し、それが調書に記載された場合は、[ イ ]が認められる。この手続は、裁判官単独で、又は[ ウ ]委員と裁判官で構成される委員会によって行われるADRであり、[ エ ]型ADRに分類される。
民間型ADRのうち、「[ オ ]手続の利用の促進に関する法律」によって認証を受けたADRの特徴として、[ ア ]の仲介を行うのにふさわしい者(各種紛争の専門家や弁護士等)が手続を実施し、また、手続実施者が弁護士でない場合には弁護士から助言を受ける体制が整っていること、ADRの利用により時効[ カ ]が認められること、などが挙げられる。
紛争当事者の一方がADRの利用を選択した場合、相手方は、原則として、手続に応ずる法律上の義務はない。それは、裁判を受ける権利が保障されているからである。しかし、例えば、[ キ ]に関する紛争を対象とする[ ク ]上の業界型ADRでは、事業者側には手続に誠実に応ずる法律上の義務がある。
また、国民生活センターの[ ケ ]の手続では、合理的な理由なく手続に応じない事業者について、[ コ ]をすることができる。

【語群】
1.執行力 2. 和解 3.形成力 4. 行政 5.民事調停 6.少額訴訟 7.金融商品 8.司法 9.苦情処理委員会 10.医療 11.消滅効 12.名称の公表 13.裁判外紛争解決 14.裁判所への報告 15.医療法 16.示談 17.中断効 18.訴訟 19.金融商品取引法 20.紛争解決委員会

解説19 訴訟

  • 訴訟は頻出問題ですが、対策は比較的シンプルで、法律や制度自体は変わっておりません。
    ⇒ 過去問対策
  • 同じような問題が繰り返し出題されています。
  • 勉強部屋の過去問解説と過去問に関連する解説をしっかり対策すれば、時間節約の近道になります。
  • 過去問を遡れば遡るほど、対策になると思いますので、勉強時間と相談してください。
  • なお、穴埋め問題は分かりにくい言葉があったりしますが、比較的答えやすいです。正誤問題は難しいですね。穴埋め問題の割合のほうが大きいです。
  • ポイントが限られてくるだけに専門用語が多く出てきます。訴訟独特の言い回しもあります。

27年度の難易度

ADRの一般論が主体となっています。ズバリとはまり込みにくいですが、じっくり読み込むと、常識論でもできそうであり、ほぼ2択になります。1つ1つ考えるよりも、全体を読みながら埋めていくと、しっくりくると思います。しかも、比較的簡単ですので全問正解も可能です。集中力がなくなったり、残り時間が気になるでしょうが、点数を稼ぐ問題です。

出題分野は大きく3つ

  1. 訴訟自体の制度のこと
  2. 一般的なADRのこと
  3. 国民生活センターの実施しているADR制度のこと

過去問出題分野

  • 平成27年度 問題18 穴埋10 ADR(一般論+国セン)
  • 平成26年度 問題19 正誤10 ADR(一般論2+国セン1)+訴訟制度
  • 平成25年度 問題18 穴埋10 ADR(一般論+国セン)
  • 平成24年度 問題19 穴埋10 訴訟制度+ADR(一般論)
  • 平成23年度 問題11 穴埋10 訴訟制度
  • 平成22年度 問題11 正誤10 訴訟制度