2.次の文章の[ ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

① 市場経済では、自由[ ア ]を行うことで均衡点へと導かれる。この経済では、政府の役割が小さく、予算も少なくてすむので、安価な政府であると言われている。この市場経済の均衡点では、需要と供給が等しくなり、そこでは価格と生産量が決定される。もし何らかの要因によって均衡水準にあった価格が上昇すると、[ イ ]供給が発生し売れ残りが生じる。販売者は価格を[ ウ ]て売れ残りに対処することになるので、最終的に価格は元の均衡水準に収斂する。しかし現実には、必ずしも均衡点にあるのではない。90年代以降の日本経済は長期不況下にあり、物価が継続的に下落する[ エ ]を経験している。食料品などは必需品であり需要の価格[ オ ]が小さいので、外食産業では販売量増加のため大幅な価格の[ ウ ]競争を行った企業も現れたが、予想していたよりも売り上げは増加しないので販売総額が逆に減少し経営を悪化させることもあった。この対処策として[ カ ]を引き下げてコスト削減を図ったことから、消費者の購買力が低下し販売総額がさらに減少して企業経営をひっ迫させた。
② 市場経済は財・サービス市場だけではない。労働市場の均衡点では[ カ ]が決定され、外国為替市場では為替レートが決定される。為替レート決定理論には諸説あるが、2国間の物価水準の比率で通貨の交換比率を決めるという考え方は[ キ ]説である。
東京市場の為替レートは2011年9月には1ドル=76円78銭であったが2014年3月には102円30銭までの[ ク ]になった。[ ク ]では輸出が増加し輸入が減少するとみられるので、GDPが[ ケ ]すると期待される。さらに、2013年1月、政府は日本銀行との共同声明の中で、2%の物価安定目標を導入し、[ エ ]からの早期脱却と持続的な経済成長の実現を目指すとしている。景気と物価水準の関連において、第1次オイルショック後の日本経済では、不景気と物価上昇が同時に発生したこともあった。この現象は[ コ ]と呼ばれる。
【語群】
1.競争 2.スタグフレーション 3.デフレーション 4.減少 5.賃金 6.品質 7.円高 8. 引き上げ 9.転嫁 10.為替心理 11.ギャロッピングインフレーション 12.参入 13.超過 14. 円安 15.引き下げ 16. 購買力平価 17.弾力性 18.部分 19.増加 20.インフレーション

問題2は経済の穴埋めです。経済問題は2択になる問題が多く、簡単そうに見えて、思ったより迷ってしまいます。今回は実生活と強く結び付けられる雰囲気があり、2択で迷うことも少なく、今までで一番簡単です。語群を見なくても埋めれるるような感じで、満点も取れると思いますので、できるだけ点数を稼いでおくことが大事です。

また、経済問題は法律ではなく「考え方」であり、その考え方自体は変わらないので、毎年同じような問題が出ます。したがって、過去問をしっかりやっておけば、ある程度の対応は可能です。変わるとすれば、日本や世界の経済状況の変化に応じた問題で例示されるところが時代に合わせて変化します。したがって、今回の試験では、今までは円高のデフレだったのが、円安に変化してきたというのが例示されています。

アドバイザー試験の経済は結構難問で、ある程度勉強していなければ分からない問題があります。アドバイザー受験対策本をみれば経済のページ数の多さが目立ちます。しかし、相談員試験の場合はアドバイザー対策本の経済分野の勉強は時間の無駄なのでほかの勉強に回したほうがいいです。理解が難しいですし、試験にも大して出ません。

相談員試験の経済問題の対策としては過去問と勉強部屋の過去問解説+解説にあるプラスアルファーの知識をやっておけば、同じような問題が出ますので、カバー可能です。

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