相談員試験の勉強方法 その2 基礎知識の習得

その1では、孤独な受験勉強の中、モチベーションを維持していく環境についてお話ししました。

今回は、具体的な試験対策である、基礎知識の習得と過去問対策のうち、基礎知識をどのようにして勉強していくのかということについてお話ししたいと思います。

大きく分けて3つの方法があると思います

  1. 専門講座の通学受講
  2. 通信教育
  3. 市販の参考書等での独学
  4. 勉強部屋の過去問対策のみの猛者

1.基礎知識習得の最強方法は専門講座の受講がベスト

法律の基礎知識はそう簡単には学ぶことができません。書籍や通信教育などもありますが、やはり、リアルな専門の講師から、直接講義を受けるのがベストです。

ただし、当然ながら、時間が必要です。場合によっては費用も必要です。現実的ではありませんね。

どのような専門講座があるのかは次回紹介します。

2.通信教育

リアルな専門講座が受講できない場合に次の選択肢となるのは通信講座です。

ただ、通信教育に向いてる人と向いていない人がいます。どっさり送られてくるテキストをただ積み上げるだけになり、遅れはじめると続けるモチベーションがわかず、手付かずで終わってしまうパターンになりがちです。

私は通信教育が苦手です。ついでにDVD講座も苦手です。できるだけ時間を使って、予算と相談しながら、リアルな講習会に参加するようにしています。

通信講座といっても、要はテキストで自主学習することになりますので、次に紹介する「市販の参考書等での独学」と大差ありません。添削があるといっても、きっちり添削を受けるべきところまで学習できるとは限りません。高価な書籍に終わってしまう可能性もあります。永久保存できる参考書と考えると気が楽かもしれません。論文添削だけは使えるかもしれませんね。テキストの中身が確認できない場合は不安です。細かい字でぎっしり書かれたものなど、見た瞬間に嫌になるテキストもあります。

以前は通信教育といえば、日本産業協会の「消費生活アドバイザー試験対策」の通信講座でしたが、こちらも、どっさりテキストが送られてきます(HPにテキストのセットの画像があります)。ただし、しっかり勉強できるなら大丈夫です。なお、相談員試験とは出題範囲が違うので、必要な部分だけ勉強するなどの工夫が必要です。W受験の場合は有効かもしれませんね。
(参考)アドバイザー試験と相談員試験の試験範囲の違い(2015年2月21日)⇒こちら

相談員協会でもリアルな専門講座に加えて通信講座もはじめまています。
そのほかにも、相談員に絞った通信教育もあります。
具体的な通信講座について、次回にあわせて紹介します。

3.市販の参考書等での独学

通信教育が向いてない人にはテキストはボリュームが少ないほうがいいと思います。すると、市販のテキストを使った勉強になります。通信教育のテキスト分のボリュームを勉強するほうがいいに決まってます。できたらの話です。自信のある方はその選択肢もあると思います。ただし、多くの受験生は仕事を持ちながら、家事子育てをしながら、という状況で時間もお金もありません。通信教育では深いところまで学習することができますが、試験に合格するための最小限のテキストを使うという選択肢が現実的かもしれません。100点を目指すのではなく、取捨選択して試験に必要な部分だけ学習して70点を目指すのです。

その鍵は過去問対策です。相談員試験の攻略は過去問対策といっても過言ではありません。過去問を解くことのできる基礎知識の勉強に絞るというやり方が効率的です。深い知識は合格後に学んだらいいですし、実務をしなければわからないことも多いです。

どのような市販テキストを使うのか

「各種団体が販売しているオリジナルテキスト」か「書店で販売されている対策本」を使うかの選択になります。ただし、前者の場合は、通信教育テキスト的な雰囲気が残って、やる気がしないこともあります。個人の好みだし中身を確認できないところが不安です。

消費生活相談員協会が販売しているテキスト

消費生活専門相談員認定試験受験対策テキスト
http://www.zenso.or.jp/kyouiku/plsh/juken.html
今は古い2014年度版が表示されています。更新されるのでしょうか?
ちなみに、通信講座はこのテキストを使用するのではないかと思います(未確認)。
なお、私は初版の2013年度版を購入しましたが、その感想を以前に記事にしています。

全相協の対策テキスト (2013年9月10日)

消費生活アドバイザーについての試験対策テキストや講座はさまざまあるのですが、消費生活専門相談員の試験対策テキストはなく、講座も少ない状況でした。
ところが、この6月に全相協が対策テキストを発行しました。

全国消費生活相談員協会HP
http://www.zenso.or.jp/

本協会では、 消費生活専門相談員認定試験受験対策テキストを発行しました
[掲載日時: H25.06.15 ]
本協会では、独立行政法人 国民生活センターが毎年秋に実施している消費生活専門相談員認定試験受験対策用のテキスト(3分冊)を作成しました。消費生活相談の現場で日々相談業務に関わる現役の相談員が、相談現場で必要とされる知識をふまえ、受験対策用テキストを作成しました。受験対策には必携のテキストです。

トップページ > 消費者教育・啓発 > 出版物のご案内 > 受験対策テキスト
http://www.zenso.or.jp/kyouiku/plsh/juken.html

消費生活専門相談員認定試験受験対策テキスト 2013年版
A5版3冊セット 定価5000円(会員価格4000円)セット販売のみ、送料振込料別途
第1分冊274ページ、第2分冊254ページ、第3分冊304ページ

全相協が作成しただけあって、内容充実の参考書です。すべてじっくり読んで理解すれば、知識レベルの向上は間違いないと思います。
「すべてじっくり読んで理解すれば」という条件付です。
HPの紹介ページでは『消費生活相談の現場で日々相談業務に関わる現役の相談員が、相談現場で必要とされる知識を踏まえ、受験対策用に作成したものですが、日々の相談業務においても役立つ内容になっています。』となっており、確かに現場で十分に活用できるほど広く詳しく網羅されています。現場の相談員で知識をつけたい人にはおすすめです。

あまり、マイナスなことは書きたくないのですが、個人的なコメントを。
3冊合わせて832ページ。無理。読めません。夏休みの宿題を山積みされた気分。アドバイザーの通信テキストも同じようですが。
これを読みこめる人は、何の心配もなく合格できます。私には無理。高校生ではありません。年取ると頭が爆発です。
何度もいうように参考書としては抜群です。
ただ、参考書の合間に過去問が入っているという感じです。
こんなに広い知識は受験にはいりません。
もっとシンプルに的を絞ったものが必要です。
出題問題を100%カバーして100点目指した参考書ではなく、ボリュームを減らして的を絞って出題範囲の70%をカバーして70点を目指すものが必要なんです。
「行政にありがちな、どうせ作るならすべてを網羅したテキストを作りたい」という何でもかんでも盛り込む発想に近くなってしまったのが残念です。
テキストを作ることが目的になってしまって、受験生が最短距離で合格するという目線がかけているように感じました。
ただ、そのような中途半端なテキストは体裁があるので作れないでしょうね。
今回のテキストは現場の相談員用にサイズをA4にして作り直してほしいです。
ちなみに2013年版となっていますが、赤字じゃないでしょうか?資格制度の見直しもあるし、今回限りで終わりそうな気がします。
勉強部屋が独立すればシンプルテキストの作成も予定しています。

今回紹介したテキストは、ぜひ購入してくださいとおすすめするものではないので、持っていなくても気にしなくて大丈夫です。

私が目指しているものは、仕事や家庭で忙しくて勉強時間が少なく、暗記力も低下してきた40代以上の受験者にも、合格しようというモチベーションのでる勉強部屋です。
とにかく、相談員としての知識をつけることよりも、試験に合格するための知識をつけることを優先します。
この世界にはいってしまえば、実務で十分に鍛えられますので、知識はついてきます。
とにかく、ハードルの高い試験に合格しなければ何も始まりません。
勉強部屋から多くの合格者が巣立ち、次のステップ(現場の相談員としてのスキルアップ)へ進まれることを願っています。

その他の団体等が販売しているテキスト

良否が判断できないので紹介はしません。

書店で販売されている対策本

消費生活アドバイザー受験合格対策(丸善出版) ⇒ 勉強部屋でおすすめしています

毎年5月初旬に発売されます。「消費生活専門相談員試験にも対応しています」と書いていますが、必要な箇所を選んで勉強することになります。
コンパクトにまとめられているので、専門講座などで勉強した復習用に適しています。つまり、時間がない人には、この本で勉強しようということです。
毎年ページ数が増えているような気がして見にくくなっているような感じがしますが、唯一の市販書籍の対策本ですねね。

2014年度版のamazonページを紹介します(そのほかの参考書は別途紹介します)
※2015年度版は例年5月初旬に発売されます。

4.勉強部屋の過去問対策のみの猛者

試験に合格することが目的で最短距離でというのであれば、過去問対策が最優先されます。

勉強部屋の過去問解説は、出題された問題から広く展開して解説していますのでテキストにもなります。何年か分を勉強すれば、結構な対策になります。

あまりお勧めはしませんが、リアルに勉強部屋だけで合格したという報告も複数人からありました。