民法に続き、消費者契約法です。
消費者契約法は、事業者と消費者の契約に関して、シンプルなルールを適用し、ざくっとした法律です。
ざくっとしているがゆえに、契約のほとんどが対象になるという特徴があります。
ただし、特定商取引法などの個別法に比べて、適用できるかどうかの判断が難しい場合もあります。
したがって、裁判例もたくさんあり、入学金返還訴訟の最高裁判決などは社会的にも重要なものとなっています。
また、消費者団体による訴訟も可能となったことから、適格消費者団体が各地で消費者契約に関する裁判を提起しており、たとえば、携帯電話の中途解約金訴訟など生活に影響が大きいものもあります。
この法律自体、条文も少なく、理解もしやすいです。条文を読み込んだり、逐条解説を読んだりすれば、知識は深まっていきます。また、逐条解説には個別事例が具体的に説明されており、相談現場の実務にも活用できます。
試験の設問としては、1つ1つが長文で、下線部も長いです。それは、条文からそのまま引用した問題や具体的事例を提示している問題が多いからです。
特に、条文は目的や定義などまるまるそのまま出題されたりするので、条文自体をしっかり読み込んでおく必要があります。
条文も多くはないのでそんなに大変ではありません。重要な条文は限られているので、繰り返し出題されます。また、問題を解くことで、実務研修をしているような感じがします。ただし、意外に点数は取れなかったりします。5-7割の平均を目指せばいいかなと思います。
また、アドバイザー対策本にも概要が上手くまとめられており、対策本だけでもかなりカバーできると思います。
「対策本+勉強部屋過去問解説」でも十分いけるかもしれません。
消費者契約法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12HO061.html
逐条解説は書籍で販売されていますが、ネットでも公開されています。手元に書籍があったほうが断然使いやすいです。
「逐条解説 消費者契約法」
消費者の窓・・・http://www.consumer.go.jp/kankeihourei/keiyaku/chikujou/
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逐条解説消費者契約法第2版