論文試験は2つのテーマから1つを選択します。
試験時間は2時間です。1時間経過すると途中退室も可能です。
横書き原稿用紙左右1枚で、1000字の行に線が引かれています。
この線のラストから最後までの間にまとめることになります。
論文試験
次のテーマのうち1つを選び、1000字以上、1200字以内で論文にまとめ、解答用紙に記入しなさい。文字数制限が守られていない場合には、採点の対象外となります。
クレジット決済を利用してインターネットの有料サイトやショッピングの取引を行ったところ消費者トラブルが発生したという事案においてトラブルを解決するための問題点と課題について、下記の指定語句をすべて使用して論じなさい。なお、文章中の指定語句の箇所には、わかるように必ず下線を引きなさい。
国際提携カード、 マンスリークリア方式、 決済代行業者、加盟店調査、 抗弁の対抗
※24年度の論文試験は「らしさ」を感じさせる問題です。
※例年、1問は法律を正確に答える問題が出題され、もう1問は法律を正確に知らなくても「消費者行政」を理解する中で自分自身の考え方を論述するという問題が出題されます。今回は前者の法律を正確に知っていなければならない問題は2問目の「クレジット決済」で、一次試験でも必須な知識ですので割販法の勉強をしていれば、ある程度書けるのではないでしょうか。
消費者行政のあり方などを書けばよい後者の問題は1問目の「地方消費者行政活性化基金」といえるでしょう。現場の相談員向けの問題ですが、「自治事務」という知らなければ答えることができないキーワードが入っているなど書きにくいキーワードが入っており、もしかすると、クレジット決済の方が現職には書きやすいかもしれません。どちらの問題も、キーワードの意味がすべて分かれば論文構成は楽になると思います。
※一般の受験者は、割販法というあまり勉強したくない法律がきましたので厳しいかもしれませんし、基金のことなんてあまり知らないと思いますので、つらい選択肢かもしれません。
次回からは簡単な解説をしたいと思います。