環境問題は毎年何らかの形で出題されています。
1997年(平成9年)に気候変動枠組条約、いわゆる「COP3]が開催されて、地球温暖化防止のために二酸化炭素の排出量を抑制しようという「京都議定書」が締結されました。この議定書は今も全世界に影響を及ぼしているもので、この議定書が締結されるまでの歴史と締結された後の歴史など関連する問題が出題されています。
細かい数字の推移や開催場所年度など暗記物といえば暗記物ですが、なかなか覚えるのは難しく、対策をしていないと難しく、特に今回は「難問」になると思います。
報道記事として物語風に覚えるのがいいかもしれませんね。5問だけでよかったかもしれません。

今回の問題は前半と後半に大きく分かれています。
問題文中から骨組みとなる会議を抜粋しました。

前半は

1992年(平成4年)にブラジルのリオデジャネイロで開催された会議

1997年(平成9年)に京都で開催された会議

2008年に北海道で開催されたG8北海道洞爺湖サミット

という3つの会議の流れになっており、記憶の片隅にテレビ報道を思い出すのではないでしょうか。

後半は

2002年(平成14年)に開催されたヨハネスブルグ・サミットとオランダのバーグで開催されたCOP6
→2010年(平成22年)開催のCOP10
へと続いています。

ところで、そもそもCOPとは?

デジタル大辞泉の解説より

コップ 【COP】
《 Conference of the Parties 》条約を批准した国が集まる会議。一般に条約ごとに設けられる、その条約の最高意思決定機関。「COP5」(第5回締約国会議)のように、末尾に会議の開催回数を付けて表す。気候変動枠組条約締約国会議や生物多様性条約締約国会議などがある。条約締約国会議。

特定の会議の名前ではなく、一般用語としての「条約締約国会議」の略なんですね。その末尾に数字が付けば、何回目かの会議ということです。
特に、地球温暖化についての会議は有名になっているのでCOPの代名詞のような気がします。
ちなみに、条約名は、「気候変動枠組条約」ですね。

問題の語群を見てみます

【語群】

1.環境と成長 2.名古屋議定書 3.25% 4.地球環境の保全 5.ワシントン条約
6.アジェンダ21 7.環境と開発 8.リオ21 9.持続可能な開発 10.50%

推測にしても難しいですね。変に時間をとられないようにしてわからなかったらスルーしましょう。
難しい言葉として「アジェンダ」というのがあります。

デジタル大辞泉の解説より

アジェンダ 【agenda】
1 計画。予定表。議事日程。協議事項。特に、政治・政策的な分野で、検討課題、行動計画、の意で用いることが多い。
2 スケジュール帳。備忘録。
3 教会の礼拝定式。

ということで、「行動計画」という意味です。