5.次の文章の[   ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

【語 群】

1.為替 2.下落 3.ランキング 4.1000 5.債券 6.通貨 7.株式 8.利息
9.格付け 10.配当 11.出資金 12.自己資本比率 13.ペイ・レシオ 14.上昇 15.2000 16.総資産利益率
17.コマーシャルペーパー 18.投資信託 19.証拠金取引 20.ソルベンシーマージン比率

定番中の定番の金融用語の基本です。穴埋といっても選択なので難易度は高くありません。普段から新聞を読んだり、ニュースを見てください。
金融関係の情報に慣れ親しむためのテレビ番組として、テレビ東京系列のワールドビジネスサテライト(WBS)をおすすめします。
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/
また、金融用語を解説するHPはいくつかありますが、私が参考にしたHPを紹介します。
金融大学・・・http://www.findai.com/
金融大学 > 金融用語辞典・・・http://www.findai.com/yogo/index.html

① 金融機関の信用力を見るための指標にはいくつか種類があるが、代表的なものとして[ ア ]がある。[ ア ]は、例えばAAAやAAといった形で債務支払い能力を記号で表したものである。また、保険会社の保険金支払い能力を見るための指標として[ イ ] がある。[ イ ]は、200%を超えることが健全性の目安とされている。これに対し、銀行経営の安全性の指標として[ ウ ]がある。[ ウ ]は国際的な業務を行う銀行では8%以上が必要とされている。
② あらゆる金融商品の中で満期における元本の安全性が保証されているとするものに、元本[ エ ]万円までの一定の銀行預金と国債がある。国債は価格が変動するため、満期償還以前に売却した場合、売却損が出ることもある。また、国債は価格が下がると利回りは[ オ ]するという特徴を持っている。元本の安全性が保証されていない金融商品は投資型金融商品といわれるが、その代表的な例は[ カ ]や[ キ ]である。[ カ ]は企業にとって返済義務のない資金調達手段でもあり、企業業績が[ オ ]すると予想されるとき、その価格は[ オ ]する傾向にある。[ カ ]を保有していれば、企業利益が増加した場合、利益還元としての[ ク ]も増加する傾向にある。[ キ ]は様々な投資家から資金を集め、それを[ カ ]や[ ケ ]などに投資し、運用成果を分配金や値上がり益という形で投資家に配分する仕組みを持った商品である。投資対象となる[ ケ ]には、企業が発行するものや国が発行するもの、外国政府が発行するものなどがある。投資型金融商品の中には外国の[ カ ]や[ ケ ]に投資する商品もあるが、このような商品には[ コ ]リスクが存在する。[ コ ]リスクは外貨預金にも存在するリスクであり、一般的には円高になると元本に損失が発生する。

【解説と解答】


「金融機関の信用力を見るための指標」です。非常に簡単ですので取りこぼしが内容にしてください。
債務支払い能力「AAAやAA」→[ ア ]は「9.格付け」が正解
健全性の目安「200%を超える」→[ イ ]は「20.ソルベンシーマージン比率」が正解
銀行経営の安全性の指標「8%以上」→[ ウ ]は「12.自己資本比率」が正解


金融商品の性質についての問題です。特に「上昇」と「下落」という相反する選択肢があるので混乱しないように落ち着いてください。ただ、重複穴埋になっているので矛盾が出ないように考えたら楽だと思います。
銀行預金
元本保証の銀行預金は2005年に開始された「ペイオフ」ですね。若い人はなじみがないかもしれませんが、30代以上の方は様々に報道されたのでご存知だと思います。ペイオフは、金融機関が破たんした場合に、元本1000万円とその利子を限度額として預金者に払い戻す保護制度です。
したがって、[ エ ]は「4.1000」が正解です。
預金保険制度・・・http://www.findai.com/yogo/0145.htm
国債
国債の価格と利回りの関係は即答しにくいかもしれませんので実例で考えると分かりやすいかもしれません。
国債には「利付債」と「割引債」がありますが、「割引債」で考えてみます。
国債は満期日になると額面どおりの額が償還されます。
1000円で購入し1000円が償還→利益なし(利回り0%)
900円で購入し1000円で償還→利益100円(利回り約11%)
価格が下がると利回りが上昇する
ということで、[ オ ]は「14.上昇」が正解です。
国債・・・http://www.findai.com/yogo/0313.htm

その他の語群に出てくる金融商品は、5.債券 6.通貨 7.株式 18.投資信託 19.証拠金取引です。
解説するほどでもあるませんが念のため。
投資型金融商品・・・[ カ ]や[ キ ]
[ カ ]
企業にとって返済義務のない資金調達手段
企業業績が[ オ ]すると予想されるとき、その価格は[ オ ]する
企業利益が増加した場合、利益還元としての[ ク ]も増加する
企業の資金調達種さんとして「株式」と「社債」が思い浮かびますね。社債は償還期限がありますので、株式であれば市場で売買され直接企業が資金を返済しなければならないということ払いません。企業業績が上がれば価格も上がる。そして、株主には利益還元の配当がある。
ということで、[ カ ]は「7.株式」[ ク ]は「10.配当」が正解です。
[ キ ]
様々な投資家から資金を集め、それを[ カ ]や[ ケ ]などに投資し、運用成果を分配金や値上がり益そして、という形で投資家に配分する仕組み
思い浮かぶのはこれだけですので、[ キ ]は「18.投資信託」が正解です。
投資先は[ カ ]=株式や[ ケ ]=「企業が発行するものや国が発行するもの、外国政府が発行するものなどがある」ということで、[ ケ ]は「5.債券」が正解です。
外国の[ カ ]=株式、[ ケ ]=債券、外貨預金に存在し、円高になると元本に損失が発生するリスクといえば、為替リスクなので、[ コ ]は「1.為替」が正解です。

ちなみに語群でスルーした「13.ペイ・レシオ」「16.総資産利益率」「17.コマーシャルペーパー」は、スルーしても影響はありませんでしたが、勉強のために解説します。

「13.ペイ・レシオ」

?ですね。支払いの割合?
FFOペイアウトレシオ (えふえふおーぺいあうとれしお)
投資家への分配金は会計上の利益をもとに計算されますが、会計上の利益と本業によって得られる利益との間には差異が生じます(FFO参照)。FFOペイアウトレシオとは、本業によって得られる利益を分配した場合(1口あたりFFO)からみて、実際に支払われている(会計上の)分配金がどの程度なのかを見るための指標です。

「16.総資産利益率」

http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_561.html
総資産利益率とは、ROAと同意義。計算式: ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
ROAとは、収益性を示す一指標で、総資産に対する利益率を示す指標。保有する資産をどれだけ有効活用しているのかを示す指標となる。製造業など固定資産の多い業種の分析に適した財務指標で、資産の有効活用度を測ることができる。

「17.コマーシャルペーパー」

http://www.exbuzzwords.com/main/keyword.asp?main_key=1283
コマーシャルペーパーとは、企業が事業に必要な短期の資金調達を行うために発行する無担保の約束手形のことを言う。
CPと略される。割引方式で発行され、公開市場で取引される。そのため優良企業しか発行できないとされている。

「19.証拠金取引」

http://www.findai.com/yogo/0269.htm
証拠金制度は、取引所に一定の証拠金を差し入れるだけで売買を行えるという制度です。先物取引の履行(りこう)の安全性を図るために導入しています。
証拠金は、予約金額の3%前後用意すれば、取引することができます。少ない金額で大きな取引が行えます。これを、レバレッジ(てこの原理)効果と呼んでいます。
外国為替証拠金(FX)やオプション取引などハイリスクハイリターンで有名ですね。

解答一覧

ア→9、イ→20、ウ→12、エ→4、オ→14、カ→7、キ→18、ク→10、ケ→5、コ→1

特に難しくないので、全問正解で点数を稼いでください。