最終の合否発表がありました。
合格された受験生のみなさま、おめでとうございます。
合格だった受験生のみなさま、残念でした。
合格・不合格は紙一重かもしれません。
どちらにしろ、勉強したことは一つの財産です。

1月に問題と合格者が公表されます。
実際に受験した問題が公表された後に振り返りをすることも重要です。
受験結果は過去のものです。
未来に向かっていく必要があります。

不合格だった場合はこれからどうするのかじっくり考えてください。
合格されたみなさま、合格はゴールではなくスタート地点です。
資格マニアの方はここで終わりかもしれませんが、消費者センターの相談員を目指す場合はここからが本番です。

消費者問題は毎日のように新聞をにぎわしています。
悪質商法対策のために今まで学んだ法律はどんどん改正されます。
今までの知識は、すぐに古い知識になるのです。
新聞・雑誌・専門書・HPなどにアンテナを張り、知識を最新のものにしてください。
そして、法律知識だけでなく、いま何が流行しているのかを知っておく必要があります。
たとえば、携帯電話の相談は非常に多く、各社の料金プランや契約の仕組み、機種の特徴などを知っていなければ現場では困ってしまいます。
ネットの不当請求やアダルトサイトの請求画面が消えないなどは、パソコンの仕組みやウイルスのこと、相談者への助言など、試験勉強ではカバーしきれません。
相談員は相談者の上を行く知識が必要です。
法律の知識だけでなく、流行の専門知識も学ぶように心がけてください。

そして一番大事なことですが、現場では知識よりもコミュニケーション能力が大切です。
相手の話を聴く、伝える、説明する、説得する、など人間関係を円滑にすることこそあっせんの近道です。
さらに、それらを理屈付けるためのロジカルシンキングなどの問題解決スキルなども必要です。

相談員という職業は、非常に大変な職業です。
むくわれないこともありますが、やりがいもあります。
今後とも日々勉強、日々努力の精神で自分自身に向き合ってください。