食品分野の問題は毎年必ず出題されます。
食品の出題範囲はとても広く、また専門用語も出てくるので、結構難しく、点数を稼ぐのはしんどいと思います。
その割に勉強しなければならないことが多く、避けたいと思う気持ちがあります。
また、何からどうやって勉強すればいいのか分からないです。
闇雲に勉強するよりは、試験に出そうな分野だけを勉強するのもありかと思います。
とはいえ、試験に出そうな分野も多いので、過去問を参考にしながら、出題傾向を考えてください。

◆食品に関する自治的な事件・・・必須(日常からニュースを注目)
◆食品の法律改正(基準の変更、アレルギー物質の追加)・・・必須(大きな法律改正や基準変更でそんなに多くはないので絞ることができる)
◆食品の一般論(健康食品・食中毒・表示・JAS・規格基準)・・・一般論で知識力が問われる。ただし、健康食品など頻出分野は要チェック

出題形式も、短問が10個出題されたり、特定の分野で5問づつ出題されたりします。

25年度の試験問題について、その出題意図について考えたいと思います。
まず、問題を一通り、トライしてから、下記のポイントを読んでください。

25年度の問題は25年(2013年)4月ごろから作成しますので、それ以前が出題範囲になります。
とりわけ、直前1年間(平成24年)の事件は必須です。
時事問題は報道でも大きく取り上げられたものばかりです
①食品の放射性物質の基準設定
大きな社会問題。平成24年4月に暫定基準からようやく正式な基準が公表された。
②コチニール色素
平成24年5月に「コチニール色素を含む飲料と急性アレルギー反応(アナフィラキシー)」について消費者庁が注意喚起
③牛の肝臓の生職
平成24年7月から、食品衛生法に基づいて、牛のレバーを生食用として販売・提供することを禁止
平成23年に5人が死亡した「焼肉酒家えびす」のユッケがきっかけ→基準ができた後も生レバーによる死亡事件が発生
④米トレサビ法
平成22年4月施行
平成20年9月の三笠フーズによる事故米転売事件
⑤漬物の食中毒事件
平成24年8月北海道で製造した浅漬けによるO157集団食中毒事件
⑥BSE対策見直し
平成25年2月輸入できる月例制限を20ヶ月から30ヶ月に緩和
⑦アレルギー物質の対象品目(基準改正)
⑧ノロウイルス一般論
⑨期限表示一般論
⑩健康食品一般論

直前対策で26年度試験(範囲は平成26年4月ごろまで)での食品分野の時事問題や法律改正などの重要ポイントについて解説予定です