3.次の文章の[ ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

① 東京で1カ月生活するのに30万円かかるのに対し、それと同等の生活をするのにパリでは2500ユーロかかるとしたとき、生計費でみた購買力平価は1ユーロ=[ ア ]円である。現実の為替レートが1ユーロ=110円であるとき、東京からみた東京とパリの生計費の内外価格差は約[ イ ]倍である。その後、欧州で政府債務危機が高まり、円・ユーロの為替レートにおいて円の価値が上昇すると、生計費の購買力平価に変化がない場合、東京とパリの生計費の内外価格差は[ ウ ]する。また、東京ではデフレが進み、パリではインフレが進んだ場合、生計費でみた購買力平価は[ エ ]に動き、現実の為替レートが変化しなければ、東京からみた東京とパリの生計費の内外価格差は[ オ ]する。
② 持続的に物価が下落することを[ カ ]と呼んでいる。日本が1990年代後半以降[ カ ]に陥った要因としては、1990年以降の需要の伸び悩みから[ キ ]が拡大したことや、安価な輸入品が国内市場に流入してきたこと、物価下落が続く中で家計や企業に[ カ ]心理が根付いてしまったこと、などがあげられる。こうした物価の下落が、借金の[ ク ]を高め、借金の返済を困難にし、バブル後の[ ケ ]を長期化させた。金融面からの[ カ ]対策としては、政策金利の引き下げなどの[ コ ]が実施されている。

経済問題(経済用語)は毎年何らかの形で出題されます。
購買力平価・価格弾力性・円高円安などの定番の経済用語を絡めた問題がだいたい隔年で出題されています。簡単そうですが、はまると時間がかかってしまうので少ない時間で脱出することがポイントです。
そして、身近な自治的な経済問題は毎年出題されています。こちらのほうは常識力の問題ともいえるので比較的簡単だといえます。

②のほうが簡単で、先に回答して不要なものを語群から消して①を始めるという方法もありますが好みですね。
ただ、①のエがどの語群になるのか分かりにくいと思います。
②は全問正解で、①は3-4問以上正解を目指せば得点源になる問題です。
ただ、くれぐれも「購買力平価」「内外価格差」の混乱のわなにはまって時間を使いすぎないように気をつけてください。

先に語群をみてみます。

【語 群】

1.0.92 2.金融引締策 3.円安 4.拡大 5.需給ギャップ 6.120 7.91.7 8.縮小
9.不良債権処理 10.景気回復 11.1.09 12.実質価値 13.1.2 14.金融緩和策
15.125 16.インフレ 17.デフレ 18.供給 19.名目額 20.円高

語群を分類すると選択がしやすくなります。短い試験時間中に時間をかけてられませんので、回答しながら、選択した語群の対となるものを消したり、①と②で選択したものの消し方のしるしの形(○と△にする)を変えるなど、ケアレスミスをなくすように各自で工夫してください。

ア→6.120 7.91.7 15.125
イ→1.0.92 11.1.09 13.1.2
ウオ→4.拡大 8.縮小
エ→3.円安 20.円高 (12.実質価値 19.名目額)

カ→16.インフレ 17.デフレ
コ→2.金融引締策 14.金融緩和策

5.需給ギャップ 18.供給
12.実質価値 19.名目額
9.不良債権処理 10.景気回復

※「購買力平価」「内外価格差」の問題は平成22年度にも出題されています。
22年度 問題4① 経済用語 (正誤で×を選択) その1  (2011年3月11日)
http://soudantest.com/20110311/67.html
読み返すと、くどい説明ですね。