10.次の文章のうち、正しいものには○、誤まっているものには×を、解答用紙の解答欄に記入 (マーク) しなさい。また、誤まっているものには、誤まっている箇所 (1ヵ所) の記号も記入 (マーク) しなさい。
【解説と解答】
④
「医師が行う」というのがポイントで、医師が行う医療行為は特商法の継続的役務の「エステ」には該当しないと考えられています。ただし、医師が行うかどうか不明確な美容医療サービスは特商法の対象とすべきといわれています。
キャッチセールスの場合は単純に特商法の対象となると考えればいいです。
通信販売は、ネットや電話、郵便などの方法で申し込みをする遠隔地間取引のことですので、ネットの広告を見てクリニックに行った場合は「通信販売」にはなりません。
したがって、④は㋒が不正解です。アとイで悩む前にウが明らかに間違いなので、さっさと正解を選んで次に進みましょう。
⑤
クレジットカードのショッピング枠を現金化する方法は、大きく分けて「買取屋による方式」と「キャッシュバック付商品の販売による方式」の2 種類があります。
買い取り方式は、従来からある方法で、クレジットカードで購入した家電品や指輪などを、単純に買い取る方式です。当然買い取り金額は低くなります。商品の受け渡しをしないこともあります。新幹線の回数券もこれに該当します。
そして、キャッシュバック方式は、価値が不明の商品を購入すれば、同時にキャッシュバックを受けることができるとするものです。このキャッシュバック方式が急増しています。「キャッシュバック方式は景品表示法に違反しない合法なもの」「景品表示法を遵守しています。」と広告する業者もありますが、現金化は景品表示法の景品に該当しないに過ぎず、景品表示法に該当するかどうかの問題以前に、「クレジットカード現金化」はクレジットカード契約に違反する取引です。
とはいえ、カード規約に違反することが消費者に分かりやすく説明されていない問題もあることから、業界へは要望等も出しているところです。
そして、問題文中にあるとおり、購入代金額と受取金額との差額を金利と考えれば、実質的には高金利貸付けの可能性があります。
ということで、⑤はすべて正解です。特に難しくないと思います。
(参考)
国民生活センター公表資料
今回の5問ですが、実は、消費者庁のHPに掲載されている「設け話に注意!」というページで紹介されている8つに事例のうちの2つに該当します。
題文作成当時も同じだったかどうかは不明ですが、最新の事例としてチェックしておくことも重要だと思います。
消費者庁HP
ホーム > 消費者情報課 > 儲け話に注意!
http://www.caa.go.jp/information/kashikin.html
問題10は②が難しいかもしれませんが4問以上の正解を目指してください。