2.次の文章の[ ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。
【解説と解答】
5.建議
10.消費者行政推進会議 13.消費者政策会議
16.消費者行政推進基本計画 19.消費者基本計画
8.中国産冷凍ギョウザ事件 18.焼き肉ユッケ事件
1.悪質事業者情報 12.消費者事故情報 6.個人信用情報
4.偽装表示問題 14.多重債務問題
7.消費者安全法 9.消費者基本法
3.勧告 17.制限 20.要求
2.事業者 11.都道府県知事 15.内閣総理大臣
上のように語群を整理すると答えやすいですが、試験中では時間の関係があるので、語群に印を大胆につけて、漏れがないようにしてください。
5つの段落に分けられています。
最初の段落では消費者庁を作る準備段階のことについて書かれています。通常、新たな政策をするときには「会議」が設置されて、何らかの「計画」が決められることになるのは、語群から考えても分かると思います。ということで、 [ ア ]は「10.消費者行政推進会議」、 [ イ ]は「16.消費者行政推進基本計画」となります。
特に「消費者行政」と必ず「行政」付きで言葉が出てくるので、迷うことは少ないと思います。
ちなみに、「13.消費者政策会議」は消費者基本法に関係するものであり、「19.消費者基本計画」を策定しています。
次の段落では、30の法律の所管が消費者庁に移管されることについて説明されていますが、もともと縦割り行政を解消するために行われたことであり、何らかの事件が起こるたびに縦割り行政が問題となります。今回のきっかけの1つとなったのは、頻発と書かれているので、特定の事件ではなく、同じような事件の集合体で、当時、ミートホープ、白い恋人、赤福、吉兆などの表示偽装が続発した問題のことです。したがって、 [ ウ ]は「4.偽装表示問題」が正解となります。もし、「8.中国産冷凍ギョウザ事件」を選択しても、次の段落で気づくと思います。
次の段落は、安全に関する法律の解説です。消費者庁に一元的に集約して分析するといえば、安全→事故となり、事故情報ということで、 [ エ ] は「12.消費者事故情報」が正解となります。そして、今回のきっかけの1つとなったのは、食中毒の事故が迅速に報告されず、情報共有されなかったため被害が拡大して社会問題となったギョウザ事件です。したがって、 [ オ ]は「8.中国産冷凍ギョウザ事件」が正解となります。「18.焼き肉ユッケ事件」は最近の事件なので、この設問には選択の余地がなく正解が出てきます。 [ ウ ] に入れていたとしても、ここで気がつくと思います。
(参考)中国産冷凍ギョウザ事件をご存知でない方のために、論文を紹介します。