7.次の文章の[   ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。なお、同一記号には同一語句が入る。

【語 群】

1.75ppm 2.防虫加工剤 3.承認 4.メチルアルコール 5.生後24ヶ月 6.ポジティブ 7.32ppm 8.化粧品工業基準
9.16ppm 10.化粧品基準 11.ネガティブ 12.エチルアルコール 13.水に溶けやすい化学物質 14.フッ素 15.生後12ヶ月
16.許可 17.水に溶けにくい化学物質 18.防しわ・防縮加工剤 19.95ppm 20.禁止

問題7 (後半部分②)[ カ ]~[ コ ]

②ホルムアルデヒドは、衣類の [ カ ] に含まれ、刺激性が強く、 [ キ ] で揮発しやすいため、周囲の衣類に吸着されることもある。一定濃度以上のホルムアルデヒドを含む衣類等に接触すると湿疹やかゆみなどの皮膚炎を起こすおそれがあるため基準値が定められている。 [ ク ] 以内の乳幼児用の製品の基準値は、 [ ケ ] 以下であり、大人の衣類でも直接肌に接する下着やパジャマ等の繊維製品、かつら、つけまつげ、つけひげ、くつした止め用接着剤は [ コ ] 以下である。

【解説と解答】
後半は衣類のホルムアルデヒドに関する問題です。
[ カ ] は「2.防虫加工剤」か「18.防しわ・防縮加工剤」が選択になりますが素直に「2.防虫加工剤」としたいところですが、防虫効果はホルムアルデヒドではなく、パラジクロロベンゼン系、ナフタレン系、ピレスロイド系となります。これに気が付けば、もう一方が答えです。したがって、 [ カ ] は「18.防しわ・防縮加工剤」が正解です。これは知っておくしかないですね。
[ キ ] は「揮発」と「衣類に吸着される」というヒントがあります。ここから考えると、 [ キ ] は「13.水に溶けやすい化学物質」が正解となります。
この2つは即答ですが、残りの3つは基準の数字が出てきます。しかも微妙に難しいです。
ここでいう「乳幼児用の製品」は生後12ヶ月か24ヶ月か。一般的な乳児と幼児の年齢ではなく、この基準の定義になります。安全を考えて長めにするほうが賢明かもしれません。
さらに、基準は「16ppm、32ppm、75ppm、95ppm」の4つあります。
乳幼児は素直に一番下限の16ppmでいいような気がしますね。
そして、大人の基準は、全く予想がつきませんが、子どもより1ランク上の32ppmか、それとも緩い95ppmか。
この3つは難しいです。当てものにしても難しいです。

これも知識として覚えておくことになります。
下記に参考資料を掲載しました。
[ ク ]は「5.生後24ヶ月」 [ ケ ]は「9.16ppm」[ コ ]は「 1.75ppm」が正解となります。

衣類のホルムアルデヒドは、「衣料の安全性」という項目で消費生活アドバイザー受験合格対策の中にあげられており、出題過去問として掲載されています。
22年度版だと、398ページの第9章衣生活知識の「衣料の安全性、繊維資源、環境問題」です。
そこに、
1 衣料の安全性
1)有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律
ホルムアルデヒドは生後24ヶ月以内の乳幼児の医療への使用は禁止
とあります。
過去問では、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月からの選択です。
家庭用品の安全対策(厚生労働省 医薬食品局化学物質安全対策室)
http://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/katei/kateiindex.html
有害物質を含有する家庭用品の規制基準概要
http://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/katei/kijyun.html
ホルムアルデヒド
(1) 繊維製品のうち
おしめ、おしめカバー、よだれ掛け、下着、寝衣、手袋、くつした、中衣、外衣、帽子、寝具であって生後24ヶ月以下の乳幼児用のもの
(1) 所定の試験法で吸光度差が0.05以下又は16ppm以下(試料1gあたり16μg以下)
(2) 繊維製品のうち
下着、寝衣、手袋、くつした及びたび、かつら、つけまつげ、つけひげ又はくつしたどめに使用される接着剤
(2) 75ppm以下(試料1gあたり75μg以下)(アセチルアセトン法)
50.10. 1から施行(H16.6.15から一部改正)
解答一覧

カ→18、キ→13、ク→5、ケ→9、コ→1

3問正解なら良しというところでしょう。