27年度と28年度の2次(面接)試験の要項を比較

28年度試験の要項から

5.試験科目・出題範囲、出題形式
(1)試験科目・ 出題範囲
① 商品等及び役務の特性 、使用等の形態そ他の商品等及び役務の消費安全性に関する科目
② 消費者行政に関する法令に関する科目
③ 消費生活相談の実務に関する科目
④ 消費生活一般に関する科目
⑤ 消費者のための経済知識に関する科目
※第1次試験問題における出題の根拠となる法令等は、当該年度の該年度の該年度の5月1日時点で施行されているものです。ただし、既に公布され、施行を控えた法律の内容ついて、その概要に関して問う題が出されることありえます。
(2) 出題形式
第2次試験
面接試験(上記(1)の試験 科目・出題範囲から出題します。消費生活相談を行う上での知識ほか、コミュニケーションスキルやヒアリング力などの技術を総合的に評価します)

27年度試験の要項から

Ⅳ.試験の出題範囲及び出題形式
1. 出題範囲
(1)消費者問題に係わる一般常識
(2)消費者行政に係わる知識
(3)消費生活に係わる経済知識
(4)消費者問題に係わる基礎的な法律知識
(5)消費生活上の商品・サービスに係わる知識
(6)消費生活相談に関連する基礎的知識
※第1次試験問題における出題の根拠となる法令等は、当該年度の4月1日現在施行されているものです。
(2)第2次試験
面接試験(出題範囲についての学識及び消費生活専門相談員として業務を遂行するための適性の有無を判定)

27年度と28年度の違い

出題範囲

出題範囲の書き方はほぼ同じですので、1次試験の範囲となります。この範囲は新しい試験制度にそったものですので、1次試験を受験された方なら体感済みだと思います。経済など少しだけ範囲が広がったという感じですね。

ずばり、事例問題の対策ですね。詳しくは2次試験対策のまとめを読んでください。

何を評価されるか

28年度試験・・・消費生活相談を行う上での知識ほか、コミュニケーションスキルやヒアリング力などの技術を総合的に評価します

27年度試験・・・出題範囲についての学識及び消費生活専門相談員として業務を遂行するための適性の有無を判定

新しい試験制度での表現

「コミュニケーションスキルやヒアリング力などの技術」というのは、試験制度改革で散々でてきた表現です。したがって、新しい制度に基づいた表現になっています。

これまでは、「消費生活専門相談員として業務を遂行するための適性の有無」という軽い表現だったのが、少し重い表現になりましたね。

具体的に何か変わるか

実際に、今年の2次試験が終わらなければ分からないですが、基本的には、従来の試験を踏襲していると思います。

ただし、「コミュニケーションスキル」や「ヒアリング力」という個別の能力を今まで以上に判断材料とされる可能性があるため、原理原則的なことは知っておく必要があります。
⇒後日追加記事を書きます

過去の2次試験の受験者の中でも、「上手く話ができなかったけど、合格した」という受験者の体験談を読んでいると、もしかしたら、「コミュニケーションスキル」や「ヒアリング力」でチェックされるかもしれないなあというのを今回の試験では感じます。

今までは、2次試験(面接)は落とすための試験ではなく、合格させるための試験だと認識してきましたが、少し変化があるかもという予感はします。つまり、2次試験の不合格者がこれまでよりも少し増えるかも知れません。

事例問題の途中でだまりこんでしまった、や質問者がヒントを出して誘導してくれてるのに、自分の考えを変えなかったりすれば、今までは、それでも合格していた受験生が、新しい視点で落とされる可能性もあるかもしれません。過去の面接報告の中でも、基準が変われば、不合格になってもおかしくないなあという面接でのやりとりもあります。

評価基準が厳しくなるかどうかの判断材料になるのが、1次試験の合格ラインです。合格ラインを低くして、2次試験で少し絞るという可能性もあるかもしれませんし、1j試験の合格ラインを従来のように65%ぐらいにして、実質的には、それで合格者を決めてしまう今までのような形かもしれません。制度改革後の初めての試験なので仕方がないですね。

1次試験の合格ラインが公表されるかどうかは不明ですが、公表されなかった場合でも、受験生からの報告により合格ラインを推測したいと思います。

具体的な、面接試験の内容自体は、これまでと同じだと思います。評価方法が少し変わるかもしれないなあというところです。

管理人の反省

相談業務を行政で行う根拠や意義などは何度も記事にしてきましたが、具体的な相談の流れというものは、過去問解説の中で少し言及してきただけで、体系的にまとめたものはありませんでした。

今回の論文試験の問題1はまさに、相談対応のポイントが出ました。過去にも出題されたことがあるので、事前対策できる範囲だったと思いますが、現職の相談員はいうまでもありませんが、一般の受験生はあまり知らないと思います。

2次試験の面接対策としても、相談現場で相談を受け付けてから相談終了するまで、どのようなプロセスがあるのかというのを、新たなコンテンツとして追加したいと思います。

実は、その内容自体は、ほかのサイトで完成して公開しているんですね。そして、それを私が独立前にDMで全国1000箇所の消費生活センターに郵送しています。もしかすると、知っているかもしれませんが、いくつかを勉強部屋のコンテンツに加えたいと思います。

もともとそのサイトは、勉強部屋卒業生や現職相談員向けだったのですが、会員が増えなかったため、更新停止にしたものです。一部の新人相談員からは非常に喜ばれていたんですけどね。

できるだけ早く公開できるように準備します。

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